喧嘩(高野洸) 貴方side ページ11
洸「今晩さ、仕事の飲み会で帰り遅くなるわ」
キッカケはいつものことで、この日も仕事の都合で帰りが遅くなるという洸君。俳優さんだからわかってはいるんだけど、ここの所何回も同じことが続いてるから私も我慢の限界だった。
貴方「それ行かなきゃいけない?最近同じことが続いてるし、今晩くらい一緒にご飯食べようよ」
そう言うと、
洸「仕事の飲み会なんだから我慢しろよ、なっ?」
貴方「それも何回も聞いた」
洸「そんなこと言うなよ、仕方ないだろ」
貴方「もういい好きにすれば!洸君は私の事なんて1人にしてても大丈夫って思ってるんでしょ?ならいいよ別に」
洸「なんだよその言い方」
貴方「どうせ仕事関係の飲み会で綺麗な女の人と会ってお酒飲んでるんでしょ!」
あることないことベラベラ言うなよ私。と思ってても、口が止まらない。
洸「はぁ?意味わかんないし、俺のことそんな風に思ってたの?!」
貴方「そうだよそう思ってたよ!」
洸「ひっどっ、俺もう行くから…」
洸君が部屋から出ていって、私はやっと我に返った。次第に自分が洸君に言った言動を後悔し、自然に涙が溢れる。
貴方「グスッ、ウッ…もっ…最悪ぅ…」
すっかり日が暮れ、私は夕食の準備をして
一人分の夕食を食べお風呂に入り、ベッドに
横になった。
横になっていると玄関のドアが開く音がした。
洸「ただいま」
その声は何となくだけど、落ち込んでいるように聞こえて私はリビングに出た
貴方「おかえり」
洸「まだ起きてたの…?」
貴方「玄関のドアで目が覚めた」
洸「そっか」
そこから2人の間には重たい空気が流れて、先に口を開いたのは…
洸「お腹空いた」
貴方「へ?」
洸「お腹空いた、何かある?」
貴方「ご飯食べてきたんじゃ…」
洸「まだ、です…」
少し怒りたい気持ちにはなったけど、いつもの明るい洸君じゃなかったから私は簡単に作ることにした。
貴方「うどんとか、簡単なのでいい?」
洸「うん…」
洸君が着替えてる間に簡単にかき玉うどんを作った。
貴方「出来たよ」
私は洸君の向かいの席に座りながら、紅茶を飲んだ。
洸「いただきます」
洸君がうどんをすする
貴方「美味しいですか?」
意地を張ってるのか敬語になってしまった私。
洸「美味しいよ、久しぶりに食べたなAの手料理」
貴方「1週間ぶりだもんね」
洸「そうか」
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作者名:夢叶*ムト* | 作成日時:2019年2月17日 4時