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10話 ページ10

俺はそれから、罪悪感で苦しんでいた。

あの人は確かに俺を殺してしまったが、それで生き返った俺も俺で困る。


ら「…死んだら死んだで終わったのに。」


俺は、青鬼となっていた。

そう。あの場所で殺され、生き返った。あの場所で人に殺された事によって何故か

館と魂が結びついて、こうなったらしい。


ら「ここにはいられないよな。」


俺は街を出て、青鬼の館へ向かった。

中に入ると、青鬼の死んでる様子があった。

きっとあの人に殺されたのだろう。

俺はその青鬼に触れる。振れた瞬間、青鬼から出る青い靄が俺の体に吸い込まれ、消えていった。

そして…館の玄関を閉じ、どこからも入れなくした。俺は、青鬼の館に閉じこもってた。



そしていつなのかは覚えてないが、ある時誰もいないはずなのに物音がした。


ら「…誰かいる?」


図書館を出て、廊下に出る。


ら「…?」

 
と、後ろを振り返った時。緑色の魔女帽子を被ってる奴がいた。


み「コンニチハー。」

ら「うわあぁぁぁぁ!」

み「うるさ…」


え?誰?こいつ。泥棒?何なのマジで。


ら「え?どこから入ってきたの?」

み「壁。」

ら「は?」

み「壁からすり抜けてきた。」

ら「…こっわ。」

み「何で閉じこもってるの?」

ら「…怖いから」

み「何が?」

ら「人間。」

み「…おばけよりは怖くないでしょ。」

ら「…どうだろうね。」


と言うと、逃げるように走り奴から離れる。


み「え?ちょっと待って!」

ら「来んな!マジで恐怖だから!」


少しでも離れたと思ったのに。奴は一瞬で俺の隣に追いついた。


ら「え?嘘!?」

み「逃げても多分無駄だよ。」

ら「…」

み「名前何ていうの?」

ら「…らっだぁ。」

み「らっだぁ?じゃ、よろしく。」

ら「お前の名前は?」

み「ないよ。」

ら「ない?」

み「もらった事もない。」

ら「…じゃあ緑色。よろしくな。緑色。」



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


「…何か辛い過去だね…。」

ら「まぁね。でも今は幸せ。」

み「…めっちゃ恥ずかしいんだけど。」

きょ「へぇ…どりみーってそんな奴だったのかぁ。」

レ「意外。」

コ「うん。以外。」

み「は?いいのか?」

レ「あ、冗談冗談!」

み「…」

ら「やばい、逃げるよA!」

「え!?あっはい!」

み「逃げても無駄だからな!」


そうして、鬼ごっこが始まった。青鬼の館は今日も賑やかだった。

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無得 - てかレスするの忘れちゃう… (2019年12月31日 16時) (レス) id: 1c93b3fde8 (このIDを非表示/違反報告)
無得 - できるだけ早く投稿します!!頑張るお!! (2019年12月31日 16時) (レス) id: 1c93b3fde8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 早く更新して下さい! (2019年12月31日 15時) (レス) id: 958dce3934 (このIDを非表示/違反報告)
無得 - アニメですね…銀魂というのは知ってますけど…詳しくないんです。ごめんなさい。 (2019年12月28日 16時) (レス) id: 1c93b3fde8 (このIDを非表示/違反報告)
星スピカ - 知ってるアニメは何ですか? (2019年12月28日 12時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無得 | 作成日時:2019年11月18日 16時

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