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見慣れた景色が窓の外を通り過ぎていく
静かだな...
岩本 「佐久間ー佐久間ー」
佐久間 「なんでやんすか⁉」
岩本 「いたの?静かだから置いてきたのかと思ったじゃん」
そう、佐久間くん車に乗ってからずっと静かなの
寝てたのかな?
それとも皆んなが寝てるからかな?
私の隣は涼太くんと翔太くんで...
佐久間くんずっと隣に乗っててくれたのに
涼太 「翔太...幸せそうだね」
どんな顔してるかなんてわかんないけど
私にはその涼太くんの優しい表情の方が幸せそうに見えるよ
ってかね、涼太くん重いんだよ
私の肩で寝息をたてて寝ている翔太くんは寝息をたててるし
みんな疲れたのか
私を送り届ける車内はとても静か
起きてるのは...
佐久間くん、蓮くん、亮平くん、涼太くん、それから運転してる照くん
涼太 「Aちゃん、これからも気にせずに翔太と連絡とってあげてね」
「え⁉」
涼太 「翔太...やっと落ち着いたんだ...」
落ち着いたとは?
荒れてたの?翔太くんって
宮舘 「連絡、取れるときだけでいいからさ...」
うーん、涼太くんに言われたら断れない
でも...
「ごめんね...涼太くんからの頼み事でもそれは聞けないかも」
宮舘 「そっか...」
あーもう、そんな顔しないで
私ね、最後にしなきゃいけないって思うの
そうでしょ?
それに、私はどう考えてもここにいる事が今でも信じられない
皆んなは、遠い存在で
私なんかが関われる人じゃないってのもちゃんとわかってる
偶然に出逢って、連絡取るようになって皆んなの事知ってくうちにね...
皆んなそれぞれに素敵なところがあるのを知ってしまったから
今ならまだ間に合うの
だから、ごめんね。
涼太くんはそれ以上何も言ってこなかった
無理強いしないのが涼太くんのいいとこで、私の気持ちをわかってくれてるんだと思う
きっと、言わなくてもわかってくれてる
そうでしょ?
ほら、ニコッと笑ってくれてるもん
ありがとう、涼太くん
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作者名：むち | 作成日時：2020年6月11日 15時
