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あい「祝30歳、おめでとう〜〜〜！」
4月11日、毎年開かれる恒例の誕生日会。
友達の誰よりも早く歳をとる私にも去年まではまだ余裕があった。
でも今年は違う。
もう次のステージに足を踏み入れてしまったのだ。
あのきらきらした日々を過ごした20代の青春とはもうオサラバなのである。
『つ、ついに三十路…』
あい「めでたいことやん」
親友のあいちゃんは大学の時からの仲で10年たった今でも一番の友達だけど、半年以上遅れて歳をとるあいちゃんには私のこの気持ちは分からないだろう。
『あいちゃんはさぁ、まだ29だもん！
そりゃ分かんないよね…全然違うよ！30と29は！』
「変わんないっしょ〜
あいだってあと半年したら30なんやもん」
全くわかってない。
重みが全然違うんだよ。
会社や街中でのアンケートにも30代って書かなきゃいけなくなるし…！
たった数分前まで20代だったのに。
あい「Aは昔っからこだわるよね歳とることに」
『だって…楽しかったじゃん
忘れたくないんだよ、あの時のこと』
ハタチ。
人生で一番楽しかった時期は？
そう聞かれたら、即答で答える。
初めての、親友。
初めての、彼氏。
中学、高校と勉強漬けだった私にとって大学生活が青春と呼べるものだった。
卒業後、上京して東京に就職。
あいちゃんも同じ東京に。
それから今は学生時代の勉強に変わって仕事漬けの毎日で社会人はこんなにも大変なのかと思い知らされる日々。
『戻りたいなぁ、ハタチ』
あい「どんなに願っても時間は遡れへんよ
映画の見すぎやな」
机に突っ伏しながらそんなこと言う私にあいちゃんはいつものハイボールを飲みながら呆れてる。
そうかなぁ。
時間が戻るなんてことは本当にないんだろうか。
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さゆ - コメント失礼します。作品読ませて頂きました！今までファンタジーものは読んだ事がなかったのですが、とても面白く既に今後の展開が気になります！更新大変だと思いますので無理なさらずご自分のペースで頑張ってください！応援しております◎ (2020年8月28日 3時) (
レス) id: cb280cced7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えび | 作成日時：2020年8月19日 6時
