配信者さま恋して候。【センラ】

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『なにが箱推しよぉ、ちゃんと婚活しないと〜生涯独身なんだからねぇ〜？』






「いった！！！」



小指をタンスの角に打ちつけてしまい悶えじぬ。。。
そんなあいだも、間延びした話し方で昼間説教してきた瀬田ちゃんの声が耳から離れない。

瀬田ちゃんは彼氏もいるし、婚活なんていらないから助言してくれてるんだろうけど、、、


そりゃ私だってそれなりには考えてるよ？そろそろ23歳なんだし？

でもだからっていって、私の根暗な学生時代を支えてくれたニコニコ離れしろはないでしょ！



それに……、





『浦島坂田船のぉぉ……げつようびぃ、びぃ、びぃ…』
『セルフエコーwwww』
『びぃびぃびぃ……wwwwwwww』
『ほらほら！ふつおた読まんかいっw』




「あー！今日もかっこいい！」




そう、最近浦島坂田船にはまってしまって、結婚など考えてもない。

だってほぼ同年代でこんなかっこいい人がいるんだもん。


まぁ、特に好きな人がいるわけでもなく、浦島坂田船が好き！つまり箱推し！！
だってみんなかっこいいし……。うん。




＿＿＿＿＿＿＿





『えー、それでは今回も浦島坂田船ありがとうございましたぁー！！いえーい！！！』
『べりふぁぁい』
『誰や今べりふぁいゆうたのwwww』
『ラマン』
『なんで俺やねん！！wwうらやろwwww』



プチっと配信が切れる。

癒し、癒しすぎてやばい。




「そろそろお風呂でも入るかなぁ……」


すくっと立ち上がったとき、



「いっっったぁあ」



また小指を打ちつけた。







ほんと今日はツイてない。

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