いちご飴。 ページ2
ー キムテヒョンです ー
昨日私が起こしてしまった男の子は
自己紹介でそう名乗った。
(へー…キムテヒョンっていうんだ…)
そう思ってふと後ろを振り向くと、
そのキムテヒョンは寝ていた。
(また寝てるし…笑)
思わず笑いがこぼれた時だった。
ーキムテヒョンと目が合ってしまった。
「あ、え、っと…その…」
思いもしなかった展開に焦ってしまう。
(な、なんて言えばいいの！？…泣)
Ｖ「…Aさん」
「は、はい！？」
いきなり名前を呼ばれて驚くあまり
変な声が出る。
Ｖ「授業…始まったら起こして」
「は、はあ…」
Ｖ「おはよう」
「え？」
Ｖ「今起きたから、おはよ」
そういうとキムテヒョンはニーッと
笑って、その次に「じゃあおやすみ」
と言い残してまた眠ってしまったみたい。
(ほんとになんなのこの人…とりあえず挨拶は返した方がいいかな？)
「お、おはよ、おやすみ…ってもう聞いてないか」
Ｖ「ｸｸｸ」
「…ちょ、起きてたの！？」
Ｖ「まさか返してくれるなんて思ってなかった(笑)」
「もう…早く寝なよテヒョン君…」
Ｖ「Aさんは俺にそんなに寝て欲しいの？(笑)」
「いや…そういう意味では…むしろ起きててほしいくらいだよ、起こすのめんどくさいし…」
Ｖ「なにそれヒドイ(笑)でも眠いからもう寝る」
「あと３分で授業だけど…」
Ｖ「３分睡眠大切」
そう笑って言うとまた机に伏せてしまった…
ークイッ
…と思ったのに、キムテヒョンはまた昨日みたいに伏せたまま私の制服の袖を引っ張ってきた。
(この人袖引っ張るの好きだな…猫みたい…)
「なに？」
Ｖ「ん」
そういうと手の中に何か入れられた。
中を見るといちご味の飴が入っていた。
「え…」
Ｖ「あげる。起こしてくれるお礼。」
「前払いですか…」
Ｖ「そうです」
「…ありがと」
Ｖ「どういたしまして」
そういうとキムテヒョンは伏せたまま小さくＶサインをしてほんとに眠ってしまったらしい。
前を向き直し貰った飴を早速頬張る。
(ふふっ…おいしい)
久しぶりに食べたいちご味の飴は
とても甘い味がした。
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最後まで読んでくださった方
ありがとうございます(T^T)
本当にほのぼのした学パロなので
こんな感じのゆる〜い日常が続きますが
少しでもいいお話を書けるように
頑張ります^^
続く
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作者名：ムスビ | 作成日時：2015年10月5日 10時
