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◯Sho
ビーチバレーでワイワイしとる皆の側で、パラソルの下 今日も安定して本を読んでいる花凛ちゃん。
「花凛ちゃーん、やらんの？」
「うん〜…」
「…何読んでるん？」
花凛ちゃんは、読んでいた本の表紙を見せて、
「村田秋平の、『海辺のレストラン』だよ」と丁寧に教えてくれる。村田秋平、本は殆ど読まない俺でも一度は聞いたことのある名前。
「好きなん？村田さん」
「うん！特にこの海辺シリーズはすっごく大好きでね！今度このシリーズの新作が発売されるの！楽しみっ！………生憎その日は、一日用事があって発売日には買えないんだけどね」
目をキラキラと輝かせているかと思ったら、新作の本を発売日に買えないと落ち込んだ表情をする。いつもは見ない表情。よっぽどその本が好きなんやなぁ。
俺もその隣に寝転んで、休憩タイム。
夜は海の公園でバーベキュー。
肉焼き係の優太くんと廉が次々に肉を焼き、その後ろでは汗拭き係のAが２人の大量の汗をちょこちょことタオルで拭く。
「優太汗かきすぎ！！」
「あちいんだもん！」
食べる係の俺らはただひたすら食べて、
頃合いを見て３人に肉をあーんしてあげる。
係は勿論(？)ジャンケンで決めた。
まだまだ盛り上がるみんなを他所に、
花凛ちゃんはまた１人ぼーっとしとる。
「花凛ちゃん、満腹？」
「うん！ちょっと…」
「少食やなぁ。…休憩がてら２人で散歩でもしよか？」
「うん」
人が減り静かな海の浜辺を、２人で歩く。
「今日楽しかったな」
「楽しかったぁ。初めて会った人ばかりなのに」
「優太くんとか中々ぶっ飛んでるよな」
「ふふ、毎日あの人が家にいるなんてAちゃん大変そう。」
「割と言うな〜！」
そうして話していたら、すぐ公園に戻ってきてしまった。時間にすると少なくはないけど、体感的にはあっという間。
「んじゃ、戻ろか」
俺がそう言ったとき、ふいに特徴的な音楽が流れ出す。電話？……俺はちゃうけど、
「花凛ちゃん？」
「あ、うん…！ちょっとごめんね」
いそいそとしながらそう言って、
花凛ちゃんは半ズボンの右ポケットから
ローズゴールドの携帯を取り出した。
そして、俺から少し離れると電話に出る。
「もしもし、先輩？…はい、はい！もちろん！」
楽しそうに話している。
「なあなあA」
「んー？」
「花凛ちゃん、携帯持っとった」
「え！！連絡先…聞いたの？」
「あ〜、ううん。聞いてへん」
.
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ゆうな(プロフ) - めっちゃ面白くて見ててドキドキでした！続きが気になります(^^;) (2020年7月20日 4時) (
レス) id: 14d033d146 (このIDを非表示/違反報告)
しず(プロフ) - 更新頑張ってください！Twitterフォローしました！ (2019年3月22日 11時) (レス) id: 56d3701af2 (このIDを非表示/違反報告)
楽 - すごくおもしろかったです（≧∇≦）これからも頑張ってください^_^ (2018年7月9日 22時) (レス) id: 122c024c29 (このIDを非表示/違反報告)
ａｏ★ - すごくきゅんきゅんします!これからも、応援してます！更新頑張ってください！ (2018年4月7日 23時) (レス) id: c77dac933d (このIDを非表示/違反報告)
大好き - 更新頑張ってください！応援し続けますね！ (2017年9月1日 23時) (レス) id: 86c35818c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるちゃん。 | 作成日時：2017年7月24日 15時
