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私は、永瀬くんと挨拶を交わすこともなく終わってしまったことだけが後悔だ。勇気出して、声かければ良かったなぁ…。
って、張本人が目の前にいるのに変な感じだ。
「長妻、転校したんだってね！」
ふと、隣のテーブルから聞こえたその声に反射的に顔を向けてしまう。
同じ地区にある高校の制服を着た男女4人組がポテトをつまみながら楽しそうに会話をしている。長妻くんは流石、交友関係が広いな〜と思う。
「メンズ雑誌でモデルやるらしい」
「えー？いやいや、俺父親の工場継ぐって聞いたよ？」
「何それ、めちゃくちゃじゃん！」
きゃはは！と爆笑する女の子の声。
海外でサッカーしたり、
メンズ雑誌でモデルやったり、
父親の工場を継いだり。
怜央くん、なんて忙しい人なんだ。
思わず、クスッと笑ってしまう。
すると永瀬くんも隣の会話を聞いていたらしく、フッと笑った。
自分も悲しいはずなのに、何も言わずそばにいてくれた永瀬くん。お腹が空いて動けないだなんて嘘をついて。
不器用な永瀬くんなりに、心に寄り添っていてくれたんだなぁって。それを感じてすごく嬉しくて、心が温かくなった。好きだなぁって、改めて気付く。
「相変わらずやな、ほんま」
そう言った永瀬くんの瞳が、黒くてキラキラと輝いていて、真っ黒なあの海を思い出した。怜央くんと2人で見た、夜の海を。
私と、怜央くんの友情の証。きっと私は、あの海を見る度に怜央くんのことを思い出す。
─怜央くん。私も、怜央くんのこと忘れないよ。
とっても素敵な一夏の思い出を、ありがとう。
．
続く (更新停止中)
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ゆうな(プロフ) - めっちゃ面白くて見ててドキドキでした！続きが気になります(^^;) (2020年7月20日 4時) (
レス) id: 14d033d146 (このIDを非表示/違反報告)
しず(プロフ) - 更新頑張ってください！Twitterフォローしました！ (2019年3月22日 11時) (レス) id: 56d3701af2 (このIDを非表示/違反報告)
楽 - すごくおもしろかったです（≧∇≦）これからも頑張ってください^_^ (2018年7月9日 22時) (レス) id: 122c024c29 (このIDを非表示/違反報告)
ａｏ★ - すごくきゅんきゅんします!これからも、応援してます！更新頑張ってください！ (2018年4月7日 23時) (レス) id: c77dac933d (このIDを非表示/違反報告)
大好き - 更新頑張ってください！応援し続けますね！ (2017年9月1日 23時) (レス) id: 86c35818c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるちゃん。 | 作成日時：2017年7月24日 15時
