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駅構内にあるファーストフード店に永瀬くんとふたりで入る。
お腹が空いて動けなかったと言っていたのに、永瀬くんはドリンクしか頼んでいない。
お腹が空いていたわけじゃなかったの?
だとしたらやっぱり……。
自分で考えて、頰が綻びそうになった。
それを阻止するために一生懸命顔を引き締めていたら、永瀬くんに「何でそんな…ムスッとしてるん」って言われてしまった。
あの永瀬くんにだ。
いつもムスッとしていた、永瀬くんに。
「夏休みは何してたん?」
「うーん。それが、永瀬くん達と行った海以外、大したことしてないんだよね〜」
「俺もそうやなあ。
祭りとか、もっと行っときたかったわ」
そう呟くように言うと、ストローを加えてジュースを吸う永瀬くん。なんだか子供みたいに見えてくる。
「うんうん。今年は、夏休み前の花火大会が最初で最後だなぁ」
「……楽しかった?」
「花火大会?…楽しかったよ。永瀬くんは?」
「……うん」
答えるまでの間が、なんだか気になった。
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ゆうな(プロフ) - めっちゃ面白くて見ててドキドキでした!続きが気になります(^^;) (2020年7月20日 4時) (レス) id: 14d033d146 (このIDを非表示/違反報告)
しず(プロフ) - 更新頑張ってください!Twitterフォローしました! (2019年3月22日 11時) (レス) id: 56d3701af2 (このIDを非表示/違反報告)
楽 - すごくおもしろかったです(≧∇≦)これからも頑張ってください^_^ (2018年7月9日 22時) (レス) id: 122c024c29 (このIDを非表示/違反報告)
ao★ - すごくきゅんきゅんします!これからも、応援してます!更新頑張ってください! (2018年4月7日 23時) (レス) id: c77dac933d (このIDを非表示/違反報告)
大好き - 更新頑張ってください!応援し続けますね! (2017年9月1日 23時) (レス) id: 86c35818c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆるちゃん。 | 作成日時:2017年7月24日 15時