検索窓
今日:11 hit、昨日:1 hit、合計:676,201 hit

058 ページ8

.




お昼が終わり教室に永瀬くんと紫耀が戻ってくる。


2人で楽しそうに笑い合いながら席に
ついたのに、会話が終わるとすぐに
いつものムスッとした永瀬くん。



「永瀬くん、」

「……」



永瀬くんからの返事はないまま、授業が始まった。



数学、何時もは解ける問題が解けなくて、
永瀬くんの方をチラッと見ても、
気付いてくれない。




「永瀬くん、」

「………」

「……永瀬、くん」

「………」



この前は、自分から教えてくれたのに。

今は声を掛けても、気付いて、くれない……
いや、きっと永瀬くんは気付いてる。
だって、板書をする手が止まってる。

……これって、無視ってやつなのかなあ。



今日はたまたま機嫌が悪いだけ。
そう思ってたのに、いくらなんでも無視は、
たまたまだとは思えない。

……前に戻っちゃったみたい。

怖くて、話しかけれなくて、
目が合っても睨まれたりしたそんな時。


・・・私、何かしちゃったのかな。



零れ出そうになる涙をグッと堪えて、
机の横に掛けてあるスクバについた、
うっさん2号を見つめる。


あの時の優しい永瀬くんは、
どこ行っちゃったの。



永瀬くんの気まぐれな優しさにキュンとして、
呆気なくまんまと好きになっちゃって。
元に戻ったら勝手に傷付いて。
すっごくかっこ悪いな。



・・・恋って、切ない。

胸が握り締められてるみたいにぎゅうって
苦しくて、どうしようもなく悲しくて、
もういっそのこと消え去りたくなっちゃう。


恋って、もっとキラキラして楽しいものだと思ってたのに。




.

059→←057



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (622 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1810人がお気に入り
設定タグ:永瀬廉 , 平野紫耀 , 岸優太
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆるちゃん(プロフ) - あいぷうさん» 本当に、やっと気付き始めました(笑)嬉しいお言葉をありがとうございます( i _ i )更新頑張ります! (2017年7月24日 15時) (レス) id: b55da15e6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆるちゃん(プロフ) - りりさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます( i _ i )更新頑張りますね! (2017年7月24日 15時) (レス) id: b55da15e6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆるちゃん(プロフ) - ゆーみさん» わ〜( i _ i )とっても嬉しいお言葉をありがとうございます。更新頑張ります! (2017年7月24日 15時) (レス) id: b55da15e6f (このIDを非表示/違反報告)
あいぷう(プロフ) - 廉くんツンデレたまらない、、やっと好きだと気付いたんですね…!この作品最高ですだいすきです!!更新楽しみにしています!これからも頑張ってください!応援しています!(^-^) (2017年7月23日 20時) (レス) id: 7c1a7d0db9 (このIDを非表示/違反報告)
りり - すごく面白いです!!更新楽しみにしています!!頑張ってください!! (2017年5月8日 21時) (レス) id: d8f3b52d81 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆるちゃん。 | 作成日時:2016年8月2日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。