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「Aちゃん、怖くなったら抱きついてもいいからね」
怜央くんは自分の胸を拳で
トントンと叩きながら
お茶目な笑顔を見せる。
「抱きつきません」
「えー」
永瀬くんとの些細な出来事でキュンキュンして、
怜央くんと顕嵐くんと七瀬でお昼を食べたり、
七瀬と放課後遊びに行ったり。
永瀬くんと紫耀と花凛ちゃんと私の
4人では、たまにカラオケに行ったりもした。
そんな風に何の変哲もない日々を過ごしてるうちに、今日はいよいよ、いなぎもだめし大会当日。
そして今日が終われば明日からは夏休みが始まる。
時刻は午後4時を過ぎ薄暗くなってきた校舎内に
怜央くんと一緒に足を踏み入れる。
「噂では今年のお化け役、昨年よりかなり気合入ってるらしいよ」
「そうなんだー、楽しみだね」
「怖いの平気なの?」
「わかんない」
1年生の教室の廊下を歩いてると、
教室側の窓に紙が一枚貼られているのを見つける。
“ 化学室に行け ”
「化学室だって、行こう」
紙を見ている怜央くんにそう声を掛けた瞬間、
バンッ!!と音が響き紙が貼られていた窓の向こう側からふたつの手のひらと大きい影。
「うわっ!!!!!!」
怜央くんはびっくりしたのか
大きな声をあげてしゃがみ込む。
まさか、こんなとこにも隠れてるなんて、
去年はこんなに早く驚かせに来なかったのに。
確かに今年は気合が入ってるのかも。
「びっくりしたね」
「あー……、俺無理だわ、無理……」
「ちょっと怜央くん、大丈夫?震えてるよ」
微かに体を震わせながら、無理無理と呟く。
そんな怜央くんの背中をさすり、
腕を引っ張って立たせ、
化学室まで引いて歩いて行く。
「……おれいきたくない」
「大丈夫だよ、こわくないよ」
なんだか、子供みたいで笑ってしまう。
まだまだ始まったばかりだというのに。
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(作者です)
色々と日にちに誤差があったので
ところどころ訂正させていただきました(・・;)
いなぎもだめし大会当日の今日は
夏休み前最後の学校、7月の中盤辺りです。
解りにくくなってしまい申し訳ないです(・・;)
閲覧や評価、お気に入りやコメント。
ぜんぶぜんぶとっても嬉しいです!!
本当にいつもありがとうございます。
twitterでのおすすめなども地味に
見て喜んでたりします!(笑)
GWは沢山更新する予定なので
また暇な時に良かったら見にきてください〜!
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ゆるちゃん(プロフ) - あいぷうさん» 本当に、やっと気付き始めました(笑)嬉しいお言葉をありがとうございます( i _ i )更新頑張ります! (2017年7月24日 15時) (レス) id: b55da15e6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆるちゃん(プロフ) - りりさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます( i _ i )更新頑張りますね! (2017年7月24日 15時) (レス) id: b55da15e6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆるちゃん(プロフ) - ゆーみさん» わ〜( i _ i )とっても嬉しいお言葉をありがとうございます。更新頑張ります! (2017年7月24日 15時) (レス) id: b55da15e6f (このIDを非表示/違反報告)
あいぷう(プロフ) - 廉くんツンデレたまらない、、やっと好きだと気付いたんですね…!この作品最高ですだいすきです!!更新楽しみにしています!これからも頑張ってください!応援しています!(^-^) (2017年7月23日 20時) (レス) id: 7c1a7d0db9 (このIDを非表示/違反報告)
りり - すごく面白いです!!更新楽しみにしています!!頑張ってください!! (2017年5月8日 21時) (レス) id: d8f3b52d81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆるちゃん。 | 作成日時:2016年8月2日 0時