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「人多いからAちゃん此処で待ってな。俺りんご飴買ってくるから。絶対動いちゃだめだよ!」

「はーい」


長妻くん、…怜央、くんは、私を近くの石段に座らせるとりんご飴の屋台に続く長い列の中に入っていった。

やさしいなあー、怜央くん。



あ、七瀬と顕嵐くんだ。

ぼーっと人混みを見つめてたら、
2人が手を繋いで歩いているのが見えた。



「おい」

それを微笑ましく見ていたら、
突然、背後から声を掛けられる。



聞いたことのない低い声で、
背筋がゾワっとする。
こわい……………

そう思いながらも、恐る恐る
後ろを振り返ってみると、






「なーんちゃって」


見慣れた顔。
ふざけたように笑う紫耀がいた。


「もー!ビックリした!紫耀のばか!」


鍛え上げられた腕をバシッと叩くと、
紫耀は「痛い」って全然痛くなさそうに言う。
むかつく。



「怖かった?」

「そりゃ、こ、こわかった!」

「かわいい」

「うるさいー」



思ってもないくせに、
かわいいなんて言うんだから。
紫耀は私の隣に座ると両手に持ってた
綿菓子をもぐもぐと食べ始める。

「あまーい」って、幸せそう。




「紫耀、ひとりなの?」

「んー、廉とおったんやけどはぐれたー」

「……そうなんだ。」



永瀬くん、紫耀といたんだ。

帰ってなくて良かった。
良かった…って、一緒にいれるわけじゃ
ないんだけど。

永瀬くんも同じ場所にいる、ってだけで
なんか楽しい気持ちになるから。



「Aは?こんなとこに女の子1人でおったら危ないやん」

「…怜央くんといたんだけど、今りんご飴買いに行ってくれてて」

「……ふうん。これ、飽きてきたからあげる」



紫耀は二本持ってたうちの一本の綿飴を私に渡す。

「ありがと」




「Aちゃんお待たせー!!って、なんで紫耀?」


ふたりで綿飴を食べながら、「あまーーーーい」
ってふざけあってたら、怜央くんがりんご飴を
両手にたくさん持って戻ってきて、
紫耀の姿を見つけると不思議そうな表情。



「長妻がひとりにするから、A寂しくて泣いとったで〜?可哀想やから一緒にいてあげた」

「えっ、そうなの!?」

「泣いてないよ!ちょっと紫耀、なんで嘘つくの」

「やって、ほんまにさみしそうやったもん」




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ゆるちゃん(プロフ) - あいぷうさん» 本当に、やっと気付き始めました(笑)嬉しいお言葉をありがとうございます( i _ i )更新頑張ります! (2017年7月24日 15時) (レス) id: b55da15e6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆるちゃん(プロフ) - りりさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます( i _ i )更新頑張りますね! (2017年7月24日 15時) (レス) id: b55da15e6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆるちゃん(プロフ) - ゆーみさん» わ〜( i _ i )とっても嬉しいお言葉をありがとうございます。更新頑張ります! (2017年7月24日 15時) (レス) id: b55da15e6f (このIDを非表示/違反報告)
あいぷう(プロフ) - 廉くんツンデレたまらない、、やっと好きだと気付いたんですね…!この作品最高ですだいすきです!!更新楽しみにしています!これからも頑張ってください!応援しています!(^-^) (2017年7月23日 20時) (レス) id: 7c1a7d0db9 (このIDを非表示/違反報告)
りり - すごく面白いです!!更新楽しみにしています!!頑張ってください!! (2017年5月8日 21時) (レス) id: d8f3b52d81 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆるちゃん。 | 作成日時:2016年8月2日 0時

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