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「……なんでこいつが居るのよ」
七瀬が不機嫌そうに眉を潜めて見つめる先には、
「はい、好きなだけあげるわ」
そんなことはちっとも気にしていない様子で私に向かってお弁当箱を差し出す永瀬くん。
七瀬とのお弁当タイムに急に乱入してきたと思ったら、お弁当箱を目の前でぱかっと開けたのだ。
男の子らしい大きなお弁当箱に入っているのは、ぶつ切りされたきゅうり、トマト。
そしてなぜか、うどん。
「……う、うどん」
「ん？うどん食べたいん？」
「えっ…」
「ええよ、食べ食べ」
「いや、大丈夫だよ…」
「トマト？」
「…あ、うん。うん。トマト。」
トマトを箸で掴み私のお弁当箱に入れると
自分はうどんをすすり出した。
お弁当にうどんって……。
永瀬くんのお母さんは、なかなか破天荒みたいだ。
というかこれ、前に永瀬くんに好きな食べ物を聞かれた時、応えたものばかりだ。
・・・なんか、偶然だとしても嬉しい。
………偶然、なのかな？
午後の体育の時間も、
永瀬くんはなぜか日陰に座る私の隣に。
「あんたさあ、いったいどうしたのよ？」
七瀬はもう呆れてるみたい。
サラサラな髪を体育仕様のポニーテールに結びなおしながら私越しに永瀬くんに問いかける。
「紫耀が女のとこいっておらんから暇やねん。」
「はあ？そんなのに巻き込まないでよ」
「うるせえくそ女」
「いいからどっかいってよ！うざい！」
「…ちょっと、私越しに言い争わないでよ」
そう言いながらグラウンドを見渡すと、紫耀の姿が見えた。やっぱり、花凛ちゃんとお話ししてる。
夏や！青春や！なんてこの前言ってたし、かなり押してるのかな。
花凛ちゃんも前よりずっと楽しそうだし、
うまくいきそうな雰囲気だ。
永瀬くんも２人を応援してて、邪魔が出来ないから仕方なくここにいるのだろうか。
それってなんだか切ない。
ここにいさせてあげてもいいんじゃないか、
そう思ったんだけど、
「もうお前ほんまうるさいわ。一緒におると俺までうるさくなってまう」
「元々うるさいわ！しっしっ！あっちいけ！」
七瀬は永瀬くんにしつこくつっかかるもので、
不機嫌そうにしながらついに永瀬くんは退散してしまった。
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永瀬さらだ！ - とても面白くてキュンキュンします！更新待ってます(^-^)/ (2016年7月22日 0時) (
レス) id: b4f54954ad (このIDを非表示/違反報告)
HANA - 登場人物それぞれに個性があってとってもステキです…！岸が良いキャラしてます（笑）永瀬主人公の事好きになったのかな…ワクワク。 (2016年7月11日 20時) (レス) id: cf4532532b (このIDを非表示/違反報告)
されなん(プロフ) - 廉くんが好きすぎます！そのキャラ完璧...☆更新めっちゃ楽しみにしてます！頑張ってください！ (2016年7月9日 0時) (レス) id: fbc96f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
〔 ? 〕 ゆいふる . 。(プロフ) - 面白いです、更新頑張ってください(o´∀`o) (2016年7月6日 17時) (レス) id: 217979b564 (このIDを非表示/違反報告)
みう - 面白いです!!更新頑張です (2016年7月5日 20時) (レス) id: 740f5ed62d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるちゃん。 | 作成日時：2016年6月16日 16時
