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◯Sho
低血圧な俺は、早起きが物凄く苦手だ。
そのため小学校とか中学校は遅刻ばっかり
しとったし、どんなけ怒られても
早起きしてまで学校に行く意味がわからんかった。
でも最近は、意味が出来た。
少し前を歩く本を読んでる女の子。
シャンとしている後ろ姿や、直線上を
進んでいるような真っ直ぐな歩き方。
それだけで彼女の性格がよくわかる。
「花凛ちゃん、おはよ」
「…おはよう、今日は起きれたのね」
ちら、と俺を確認すると読んでいた本に
押し花の栞(しおり)を挟んで鞄にしまいながらそう言う。
「遅刻するんは月曜日だけやで？」
「どうして月曜日だけなの？」
「眠いから」
「ふふ、平野くんらしい。」
口を手で軽く押さえ笑った花凛ちゃんを
見て、心がぽかぽかと暖かくなる感覚がした。
この笑顔が好きやねんな〜。
うざいくらいに花凛ちゃんに付きまとってる俺を、いつだって優しく迎えてくれて。
最初は困ったように口数も少なかったんやけどな。
でも諦めず絡み続ける俺を見て周りの男子たちは「なんであいつ？」って言うねん。
そんな奴らに俺はこう返す。
「花凛ちゃんの魅力がわかるんは俺だけでええねん。」
花凛ちゃんの笑った時のえくぼとか、
細くなる目とか、あの愛くるしい表情を
あいつらは知らんのや。
「そういえば、平野くんってAちゃんと仲良いよね？」
「うん。友達やけど、なんで？」
「Aちゃんって凄く良い人だよね。」
「そうやね。」
「勉強も出来るし、顔も可愛いし、スタイルも良いし」
「うん」
「おまけに性格も良いなんて。」
確かにAは、人気がある。
顔も可愛いしスタイルも良いし、
それでいてクールだし。
まあ男っぽいだけなんかも知らんけど。
ノリも合うし、一緒にいて楽しい。
でも俺にとったらただの仲の良い友達。
向こうも同じように思ってるからこそ、
成立する友情だ。
「俺からしたら、花凛ちゃんが1番可愛いねんけどなあ」
俺がそう言うと、驚いたように目を見開いて
頬を赤く染める花凛ちゃんは
“そういうの、慣れてないから”って呟く。
……可愛すぎるやろ。
今目の前にいる花凛ちゃんを、今すぐ
抱きしめたいくらいに愛しく感じる。
「……そういうの、あかんで」
「…え？どういうの？」
せやけど、我慢。
沢山アタックするかわりに、花凛ちゃんが俺の事を見てくれるようになるまで、手は出さないって決めてんねん。
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永瀬さらだ！ - とても面白くてキュンキュンします！更新待ってます(^-^)/ (2016年7月22日 0時) (
レス) id: b4f54954ad (このIDを非表示/違反報告)
HANA - 登場人物それぞれに個性があってとってもステキです…！岸が良いキャラしてます（笑）永瀬主人公の事好きになったのかな…ワクワク。 (2016年7月11日 20時) (レス) id: cf4532532b (このIDを非表示/違反報告)
されなん(プロフ) - 廉くんが好きすぎます！そのキャラ完璧...☆更新めっちゃ楽しみにしてます！頑張ってください！ (2016年7月9日 0時) (レス) id: fbc96f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
〔 ? 〕 ゆいふる . 。(プロフ) - 面白いです、更新頑張ってください(o´∀`o) (2016年7月6日 17時) (レス) id: 217979b564 (このIDを非表示/違反報告)
みう - 面白いです!!更新頑張です (2016年7月5日 20時) (レス) id: 740f5ed62d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるちゃん。 | 作成日時：2016年6月16日 16時
