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四十二口 なるべく ページ8

あれから何月か過ぎた。冬も終え、春になり夏になった。


多分あっちの時間軸とこっちの時間軸は違うだろうから、大丈夫かな?





最初の方は、大将はどうしてるだとか兄弟立ちに会いたいなんて思ってたりしたけど、今はそうでも無い。

かと言って、会いたくない訳では無いメッサ会いたい。


頑張ったおかげで修行も稲作も順調に進んでいる。今年はどの畑も豊作になるだろう!


何てったって俺がいるんだらな!!どやっ!



さ、今日も元気に農作業と修行!

「おーいA。」

『はーい吟さん。』

「旦那様がな、今日は農作業ないってよ。あと修行もおやすみな。」







たまには子供らしいことしろよ?


と、家の庭に出されてしまった。子供らしいこと...???


ってなんだろう。子供らしいことが理解出来なかったから、とりあえずお散歩することにした。



夏の季節は草木が生い茂り、若々しく生命に溢れている。







『む、』

夏と言っても旧暦の話。今の暦だとまだ春か梅雨の季節だな。


草のいい香り......なるほど歩いていて気持ちがいいとはこの事か!




お!

向かいのおばちゃんが田植えしてる。旦那のとこの田植えは終わったし、いっちょ手伝うとするか!

『おばちゃーん!!』








ふ、ふうーーー!足も着物も泥んこ!

いい汗もかいたし、今日はぐっすり眠れそう......


『?』


遠くに人の列が見えた。

旗を持つもの、荷物を持つもの、人それぞれ



そっと、近くに寄り茂みに隠れた。



村人は皆、その列に向かってひれ伏している。その表情は穏やかでなはい。


これは、俗に言う大名行列なるものと似ている、が。今は江戸時代ではない。


一通り、家来のような人々が通り過ぎると大きな籠を担ぐ人々が現れた。

乗っているのは人、だろうか?



突然吹いた風に、籠が揺れ中が少しだけ見えた。







似てる、地主に。いの時代の......



『あ、』

吟さん...

「帰り、おせぇって旦那様が心配してる。」


『ご、ごめんなさい。』



ふと、吟さんは籠を横目にした。

そしてあからさま嫌そうな顔し、そらした。




『いくぞ。』

強く背中を押された。早く歩けと言わんばかりに。


『ちょ、どうしたんです!??』

「......。」

『吟さん!??』



しばらく歩くと、吟さんは止まった。



「あれは気にするな、ただの......ただの、最低な人間だ。なるべくかかわらない方がいい。」

それだけ言うとまた、再び歩き出したのだった。

四十三口 鍛冶屋→←四十二口 泣いちゃうぞ



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八咫烏@地獄鴉(プロフ) - 霧憑 幻さん» お気に入りありがとうございます...!! (2017年1月1日 14時) (レス) id: 96dcb9a643 (このIDを非表示/違反報告)
霧憑 幻(プロフ) - やっとこさ追い付いた……(お気に入り済み) (2017年1月1日 12時) (レス) id: a919ed2021 (このIDを非表示/違反報告)
八咫烏@地獄鴉(プロフ) - 時雨さん» ありがとうございます!更新が止まり気味ですがこれからもよろしくお願いします!_(._.)_ (2016年12月23日 11時) (レス) id: 96dcb9a643 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 続編おめでとうございます!凄く面白いです(*^ω^*) (2016年12月11日 14時) (レス) id: bb18c895b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:八咫烏@地獄鴉 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/koyuduki271/  
作成日時:2016年12月5日 17時

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