四十二口 泣いちゃうぞ ページ7
「ってな理由で、弟子入りしました。おれは大丈夫です。......一枚目終わりーっと。」
手紙を読み終わったとん、どっと疲れがこみ上げてきた。
居間にいた刀剣たちも、はぁ、ふぅ、などのため息をついてる。
安否確認できただけでも良かったのか、そのまま出てく者もいた。
「よかった主さん。Aは無事だったんだね。」
「そうだな乱。ったく豊国もマメに手紙ぐらいよこせよなー審神者さん泣いちゃうぞ。」
「兄者、豊国とかいう奴はそんなに大切なのか？？」
「うーん、最初はそうでもなかったけどね。僕はなんて言うか、一緒に出陣したら気に入っちゃったよ。それほど惹かれるものを持っているのかも？」
「Aは、やさしくてつよいんです薄緑！！！」
「なっ、極のお前よりか！？それと俺は膝丸だ。」
「喧嘩は良くないよ？ピザカッター丸。」
「膝丸だ。それは今兄者が食べたいものだろう！？」
「おーい皆！ピザが焼けたよっ」
「わーい、燭台切ー！僕バジルソースね。」
「兄者ぁあぁあぁあ！」
あー疲れた。
だって審神者だって人間だもの、多くの神様に詰め寄られちゃあ気が落ち着かん。
はぁ、それにしてもやっと一枚目か......あと何枚あんだこれ......
それと、俺の分のピザも残せよ？
「なにやら、どうしたのだ？この集まりは、」
ん、この絶大な父上オーラを放つ声はーー
「父上丸、」
「あるじよ、我の名は小烏丸ぞ。」
最近、本丸に顕現された父上丸もとい小烏丸。
小烏丸チャレンジのときは失敗したが玉集めで何とか顕現することが出来たのだ。
元々資源の乏しいこの本丸で、
先月の楽器集めの段を頑張りすぎゆえに、いま大包平を獲得できぬ危機に瀕している。
そのお陰で鶯丸がおこだ。
一昨日から本丸中の茶葉を静岡茶から宇治抹茶にしたのがその証拠。
それも、わざわざポットに点てた抹茶を入れている。
昨日寝ぼけて白湯を飲もうとしたら抹茶でびっくりしたんだからな！！
「ダディ丸さま。」
「小烏丸ぞ。そんな茶番はよい、ほう手紙か」
「そうだ、小烏丸はまだ見たことないやつだな」
「ほう、我が子が修行に出ておるのか。逞しくなり帰ってくるのが楽しみだな。」
「それが、ゆうに一ヶ月は帰ってこなくて。」
「なるほど、大方察しがついた。だから、この父の居ぬまに子らが集まったわけか。
無事だと良いな。」
ヨシヨシと俺の頭を撫でると、ピザの方へ行ってしまった。
「ちょ、俺もピザ！！」
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八咫烏@地獄鴉(プロフ) - 霧憑 幻さん» お気に入りありがとうございます...！！ (2017年1月1日 14時) (
レス) id: 96dcb9a643 (このIDを非表示/違反報告)
霧憑 幻(プロフ) - やっとこさ追い付いた……(お気に入り済み) (2017年1月1日 12時) (レス) id: a919ed2021 (このIDを非表示/違反報告)
八咫烏@地獄鴉(プロフ) - 時雨さん» ありがとうございます！更新が止まり気味ですがこれからもよろしくお願いします！_(._.)_ (2016年12月23日 11時) (レス) id: 96dcb9a643 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 続編おめでとうございます！凄く面白いです(*^ω^*) (2016年12月11日 14時) (レス) id: bb18c895b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八咫烏@地獄鴉 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/koyuduki271/
作成日時：2016年12月5日 17時
