四十口 ごめんなあ ページ5
ぽかぽかの陽気に目が覚めた。
ぬくぬくして、あたたかい。
もう少し、もう少しこのままでいたい。
けど、その気持ちを抑え起床、昔の人の朝は早いからね。
もう既に起きてるでしょ。
『おはようございます。』
台所らしきところへ行くと、旦那と吟さんが支度をしていた。
あ、でも。旦那はせっせと支度をしてて、吟さんは見てるのみ。
なにか手伝おうとするとやんわり、拒否されていた。
なるほど俺と同じ不器用タイプか
「おはようよく眠れたかい？」
「よう、眠れたかー？」
『あ、お陰様で。』
うーん思ったけど、ここには御二方以外はいないのか？
廊下歩いてても誰とも歩いてなかったし。
嫌に静かだ。
旦那はお若いのに、子供も奥さんもいない。
「今年は米が不作で少なくてな、少なくて申し訳ない。」
『いやいや、こちらこそいきなり邪魔して...。』
この村は、どの時代もコメ不足か。
『ごちそうさまでした。あの、俺でよければ稲作手伝います！』
俺は、豊穣祈願の短刀。
ご先祖さまだろうが、ご子孫だろうが
いま目の前にいる、この旦那を助けることは元の主人を助けることに繋がるかもしれない。
ごめんなあ本丸のみんな、大将。ちと、帰りが遅くなるかも。
「じゃあ、明日からお願いするよ。」
『じゃあ、少し外に出てます！！』
やった！これで恩返しができそう...。
よし、そうとなれば修行だ！！！
当初の目的は強くなることだからね、本当はそっちメインにしたいけど。
『てやっ！！』
近くの竹林にて修行中。
竹のしなりを利用し、高速移動で目標に接近する。
目標は藁人形。速度を生かし、切り込む。
浅い。
もひるがえしう一度、竹を踏み切り込む。
入った。
目標は真っ二つ。
『ふー。』
いやぁー疲れたーー！！
竹を生かした竹林での戦術。試してみたいとは思ったけど、こんなに早く出来るとは！！
たし大将。竹林が抜けられないって
うわ言を聞いきがする。
つい最近まで短刀が相当育ってなくて池田屋で苦労したってのも聞いたし。
まあ？俺が帰ってきたら百人力だし？？
どうせまた、レベリングのために第一部隊に入れられるだろうね。
とりあえず故郷に帰って自分を見直すのが修行って聞い
「油断大敵、だ。」
『っ！？』
声がして振り返った。立ちを振りかざす吟さん。
嘘だろ、気配なんて微塵も感じなかった。
いやはや、刀を構えるところもさすが言った感じ。
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八咫烏@地獄鴉(プロフ) - 霧憑 幻さん» お気に入りありがとうございます...！！ (2017年1月1日 14時) (
レス) id: 96dcb9a643 (このIDを非表示/違反報告)
霧憑 幻(プロフ) - やっとこさ追い付いた……(お気に入り済み) (2017年1月1日 12時) (レス) id: a919ed2021 (このIDを非表示/違反報告)
八咫烏@地獄鴉(プロフ) - 時雨さん» ありがとうございます！更新が止まり気味ですがこれからもよろしくお願いします！_(._.)_ (2016年12月23日 11時) (レス) id: 96dcb9a643 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 続編おめでとうございます！凄く面白いです(*^ω^*) (2016年12月11日 14時) (レス) id: bb18c895b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八咫烏@地獄鴉 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/koyuduki271/
作成日時：2016年12月5日 17時
