【帰って】旅に出たのは粟田口派娘の男【こない】

新年は大忙し ページ14

『たーいしょ、お年玉頂戴？』

お正月！お正月つったら、おとしだま！

俺は短刀だから、年が多くてもお年玉をもらう権利があるもんね！！


「おー、そう言えばお前...短刀だったっけな...」

と、大将はお年玉をくれた。

そう言えばって何だよ、そう言えばって...まぁ、有難くもらっていきまーす！





「はいはい。お年玉かな？ちょっと待ってね。」

『あ、いや。まだ何も言ってないけど、ありがとうございます。』

「ふふ、君が弟だったら楽しいのにね。」

きょ、兄弟！？兄弟は間に合ってます！！



『あ、兼さん。』

「よォ、豊国。あけましておめでとう。」

『あけましておめでとうございます、』

「ホラよ、お年玉だ。ったく、何で俺があげなきゃいけねーんだ。ぎゃくに俺はもらう側だろ？？」

『は、はぁ。』

「ハイハイ兼さん！そういうこと言っちゃダメだよ！ホラお年玉、僕からあげるから！あけましておめでとう、兼さん！！」

「お！サンキューな国広ォ！！」



なんだこいつら。



「Aー！」

『加州ー！あけましておめでとう！！』

「おめでとー！はい、お年玉。」

『やったあ！』

「豊国さん、僕からも。」

『大和守さん！ありがとうございます！！』

はは、こりゃダブルで嬉しいな




「おーい豊国ィ！こっち来て飲みなっ！」


『次郎太刀さん！いいんですかッ！？』

「おーう！アタシからのお年玉！」

「コラ次郎太刀。」

「あいたっ！？なーにすんのさァ兄貴ー！」

「短刀にお酒はいけません。私がかわりにあげましょう。」

「あ、ありがとうございます？」

有難いけど、お酒飲みたかったなぁ...




「おお、Aか。ふむ、ちこうよれ。」

で、出たなラスボス......！

ち、ちこうよれと言ってるけど。三条やばい。威圧感半端ない。


どうちこうよれと......。

「豊国、特別に私の稲荷寿司をあげましょう。」

「Aっぼくといっしょにおにごっこしましょう！」

「おお、ちょうどいいな！お年玉をやろう！」

「あけましておめでとう。今年の厄祓いに加持祈祷は如何かな？」

「はは、どうだ？」



『あ、あはは。』


うーん。逃げられないなぁ......


いち兄ヘルペスミー！いや、ヘルプミー！





「いい飲みっぷりですな主殿！！！」




いち兄ぃぃぃーッ！！！既に酔っていたかっ！


「さ、何をしておる。宴だぞ？」






『は、はーい。』

「うむ、素直でよろしい。」




お年玉、何に使おうかなー......、。

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