娘じゃないもん **りりの場合**

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｢なにが

“ドキドキした”

だよ？(笑)ガキじゃあるまいし｣

｢ヒチョル！
オンニが高校生の時の話

ヒチョルが言う

ガキ

の話なの(笑)
なに？嫉妬？(笑)

おじさんなのに大人気なーい(笑)｣

｢はぁ？！
俺が嫉妬とか(笑)｣

｢ふーん...
してくれ無いんだ...｣

｢バッ！お前!?｣

｢オンニ、なんかいいね(笑)
恋の始まりって感じだぁ！

で、なんでその若くて、背の高いイケメンじゃなくて
このおじさんを選んだの？｣

｢るる！｣

｢うーん...一言で言うのは難しいな
もうちょっと話聞いてくれる？｣







ジヌ君とは意外と家が近くて
ほら、学校もあそこだと近くじゃない？

で、なんとなーく自然と
駅に行くとジヌ君が待っててくれて
一緒に帰ったり

学校の始まる時間なんて
どこも一緒だから
電車が一緒になって
学校まで一緒に行ったりするようになって






｢そりゃお前

“なんとなーく”

じゃねぇだろ？
そのジヌって奴がお前の時間に合わせてたんだろうが!!｣

｢だからヒチョルうるさいって

おんに、続き！｣

｢あー...うん

ヒチョル？アッパたちのとこに行く？｣

｢あ？
俺に聞かれたらまずい話でもあんのか？｣

｢無いけど..｣

｢なら、ここにいてやるから
ほれ、続き話せよ｣

って...明らかにイライラしてるから言ってるのに..







えっと、それでね
ちょっとふわふわした気持ちになって

もしかしたら、私
ジヌ君の事好きなのかな？
なんて思い初めて

何回かソヒ達も一緒に遊んだりして



その日も駅に向かって歩いてると


｢りりちゃん(笑)｣


って声がして
ジヌ君が駅の前で手を振ってたの


｢今日も逢ったね(笑)｣

｢ホントだね(笑)
帰ろっか？｣


なんて、なんてことない話をしながら
電車に乗って帰ってると
なんだかジヌ君の様子がおかしくて

どうしたんだろう？
体調でも悪いのかな？

なんて思ってるうちに駅に着いて


｢じゃあまたね(笑)｣

って言う私の手を握って

｢今日は家まで送るよ｣

すごく真面目な顔で言われて
ジヌ君に引っ張られるように電車から降りてた


｢ジヌ君？｣

｢ん？｣

｢ここからそんなに離れてないし
帰るのが遅くなっちゃうよ？｣

｢うん
送らせて？｣


なんだかこれ以上断ることもできなくて
小さく頷いた

繋がれた手が離されないまま
家までの道を
黙って歩いてて

｢ここ...なんだ｣

マンションの前で立ち止まった私を見たジヌ君が

｢解ってると思うけど
好きなんだ
付き合って欲しい｣

って言った

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