娘じゃないもん **りりの場合**

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足元に座った妹の髪を撫でながら
何処から話そうか考えてると

｢こいつもそろそろそんな時期か？｣

｢来年高校だからね｣

｢こいつ相手じゃキュヒョナも大変だな(笑)｣

｢ヒチョル！うるさい！
オッパは大変じゃない！｣

｢ヤー！せめてオッパをつけろオッパを！｣

｢オッパじゃないでしょ？
ヒチョルおじさん(笑)｣

｢ヤー！らら！｣

｢もう！二人とも黙って！今から話すんだから

えーっと...｣






少しららが成長して
馴染んだあの家が手狭になってきて
私が中学校に上がるタイミングで
ソウルの中心から離れたここにアッパが家を買って
ここに越してきたよね？

正直、中心まで電車で30分ほどかかるここは
アッパみたいに決まった時間に出勤しない人には
とっても住みやすいかも知んないけど
小さなららには、自然もたっぷりでいいところかも知んないけど
家も広くなってひとりひとりの部屋があるのはいいかも知んないけど

私には退屈なところでしかなかった

通ってた学校を辞める気もなくて
半分意地で中心に有る学校まで通ってた



反抗期？って言う奴かな？
アッパの愛情を疑ってた訳じゃないけど



アッパの本当の子供じゃない
るるや、ららとは違う



だから、アッパもママも私には厳しいんだ



なんて思って
何かある度にぶつかって
その度に泣きながら電車に乗って
ヒチョルのところに逃げていってた

これが...今我が家の悪い伝統になってるんだけど(笑)



最初は宿舎に...
いつの間にか宿舎っていうものがなくなって
ヒチョルの家に

泣きながら数千ウォンを握り締めて電車に乗ってる私
傍からみたらすごい滑稽だっただろうな(笑)





｢は？お前もっとちっちぇー時から来てただろう？｣

｢今そこ関係ある？

大体、宿舎の指紋認証登録してくれたのは誰？｣

｢7.8歳のちっちぇーのが夜の9時とか10時に家の前で踞ってりゃな
誰だってそうするだろ？

したら、いつも勝手に俺の部屋に入り込んで
俺のベッドでグースカ寝やがって
バカが
心配かけすぎなんだよ！

大体宿舎も俺ん家もいない時が多いんだから
じいちゃんやばぁちゃんの....｣

｢うるさい！ヒチョル！｣

｢だから、オッパをつけろ！｣

｢オンニが時々家に帰らなかったのは
知ってるよ？

それがなんでこうなるのか解らないけど？｣



そうだね、でもそこから話さないとダメだよね

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