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照「亮平も、ラウも、おいで」
ラ「蓮くん！」
亮「蓮！」
さっきまで呆然と立ち尽くしていた息子2人の体温も加わった輪に、蓮はすっぽりと包まれた。
亮「蓮と俺たちは、深いところで繋がってるんだから」
ラ「運命で結ばれてるの！だから、いなくならないでね」
亮「今まで、蓮のことちゃんとわかってあげられなくてごめん」
照「蓮、俺たちのためにとか、自分を犠牲にすることばかり考えないでね。
俺は蓮が生きていてくれるだけで嬉しいの」
ラ「僕たち、蓮くんのこと大好きなんだよ。信じてくれる？」
泣きじゃくる蓮は、俺たちに顔を埋めながら、こくこくと頷いた。
しゃくりあげるようにひくひく泣いていたけれど、みんなに背中を撫でられてだんだんと落ち着いてきた蓮が、ぽつりと言った。
蓮「おれ、大人になれるかな」
照「なれるよ」
しばらく続く、沈黙。
蓮「いつか、ひかるくんと、お酒飲んでみたいな…」
照「二十歳になったら飲めるよ」
蓮「ひかるくんと、釣りにも行きたい」
照「そうだな、今度行こうな」
蓮「ひかるくんと…、家に、帰りたい」
照「そうだな…、帰ろうな…」
不安で苦しそうな姿に耐えられず、思わず抱きしめた身体は薄く、骨の硬い感触がした。
この温もりが消えないように、ぎゅっとぎゅっと、抱きしめた。
蓮「あのね…、あの…」
照「ん？」
蓮「ひかるくんのこと、おとうさんって…呼んでいい…？」
照「…！いいよ！いいに決まってるじゃん！超嬉しいよ…」
蓮「いやじゃない？」
照「息子にお父さんって呼ばれて嫌な父親がどこにいるんだよ」
涙でぐちゃぐちゃな顔。
やっと見られた、年相応の顔。
蓮は俺を父親として認めてくれたのかな。
「よかったね。あと、ありがとう」って、菜奈の声が聞こえた気がする。
まだまだこれから辛い治療は続いていく。
それは年単位の長く厳しい闘い。
でも俺たちはきっと蓮を支えてみせる。
やっと、家族になれたんだから。
「愛してるよ、蓮」
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ぴこりーの - 天才的な作品です！大好き (5月6日 3時) (
レス) @page50 id: a68e6058a0 (このIDを非表示/違反報告)
sayu(プロフ) - ミケプリンさん» いつもエールをくださりありがとうございます！蓮くんにはとびきりの幸せが待っていてほしいですね😊感情移入していただけて嬉しかったです。読み返していただいて新たな発見があったらいいな〜 (3月7日 23時) (レス) id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
sayu(プロフ) - さゆらさん» さゆらさんコメントありがとうございます！幸せな雰囲気のお話、お見せできる日がくるといいなと思います。また新しい箱を作って公開することがあればまたぜひ遊びに来てください✨ (3月7日 23時) (レス) id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
sayu(プロフ) - はにさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私も好きな作品をそのような読み方するので、そう言っていただけて嬉しいです🥹結末は想像通りでしたか？はにさんは同志ですので一緒に達成感味わっちゃいましょ！ (3月7日 23時) (レス) id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
sayu(プロフ) - ゆきこさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！希望を見出していただける終わり方になってましたかね？ゆきこさんの心に届いて嬉しいです❤️ (3月7日 22時) (レス) id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sayu | 作成日時：2024年1月16日 19時
