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次の日、俺は亮平たちを学校に送り出した後、病院に向かった。
治療期間が長期にわたることと、抗がん剤の注射や採血でたくさん針を刺さなきゃいけないから、負担を減らすために、まずは胸にポートというのを入れる手術をしないといけないらしい。
いきなり手術って、聞いただけで俺ならビビるけど、蓮は「照くん、心配しなくて大丈夫だよ」と俺を安心させるように笑った。
怖がる素振りを見せず、もう仕事行っていいよ、なんて言って手術に向かっていったけど、こっちが心配でそれどころじゃないよ。
そして、嫌でも明日からは仕事に行かなきゃ行けなくなる。
それなら今日くらいは一緒にいたい。
ポートの手術は意外とすぐに終わった。
ここから薬も栄養も、輸血もできるらしい。
早速何かの点滴が繋がれていて、ガラガラと点滴台と一緒に帰ってきた。
俺に甘えることもなく、ベッドの上に座って携帯をいじってる。
突然入院になって、家に帰ることも、友達に報告することもできなかった蓮。
仲良い子にはラインで伝えたみたい。
落ち着いたらお見舞いに来てくれるって。
強い子だと思うけど、まだまだ中学生。
明後日からの辛い治療、一人で闘わせるわけにはいかない。
小学生のラウだけでのお見舞いはできないから、学校帰りにお見舞いに行ってもらうように亮平にお願いしようかな。
俺もずっと仕事を休み続けることはできないし。
ベッドの横に丸椅子を置いて休憩していると、不意に蓮に手を取られた。
照「ん？」
蓮「お願い。待っててね」
照「うん」
蓮「すぐに治して帰るから。
だから、待っててね。お願い」
まっすぐ射抜くように俺を見つめて、蓮は言った。
照「当たり前じゃん。
ずっと待ってるから。
焦らなくていいからね」
もう一度強く手を握ってから離した蓮は、お風呂の予約が先着順だから急がなきゃ、とか言って名前を書きに走ったり、いつも通りだった。
不思議なくらい、いつも通りだった。
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ぴこりーの - 天才的な作品です！大好き (5月6日 3時) (
レス) @page50 id: a68e6058a0 (このIDを非表示/違反報告)
sayu(プロフ) - ミケプリンさん» いつもエールをくださりありがとうございます！蓮くんにはとびきりの幸せが待っていてほしいですね😊感情移入していただけて嬉しかったです。読み返していただいて新たな発見があったらいいな〜 (3月7日 23時) (レス) id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
sayu(プロフ) - さゆらさん» さゆらさんコメントありがとうございます！幸せな雰囲気のお話、お見せできる日がくるといいなと思います。また新しい箱を作って公開することがあればまたぜひ遊びに来てください✨ (3月7日 23時) (レス) id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
sayu(プロフ) - はにさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私も好きな作品をそのような読み方するので、そう言っていただけて嬉しいです🥹結末は想像通りでしたか？はにさんは同志ですので一緒に達成感味わっちゃいましょ！ (3月7日 23時) (レス) id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
sayu(プロフ) - ゆきこさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！希望を見出していただける終わり方になってましたかね？ゆきこさんの心に届いて嬉しいです❤️ (3月7日 22時) (レス) id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sayu | 作成日時：2024年1月16日 19時
