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「お兄さんは何かわからないこととかありますか」
亮「俺は…」
蓮「亮平くん、大丈夫。
そんな奇跡みたいな確率のために迷惑かけられない」
ラ「奇跡じゃないよ。4分の１だよ。4個に分けた1個分でしょ？
ピザもケーキも、4つに分けてもまだおっきいもん！
亮平くんもやるでしょ？」
亮平は、自分と蓮の型が合う確率は、4分の1ではなく数万分の1のほうにあたるということをわかっている。
苦い顔をして、どう切り返そうか悩んでいた。
亮「…一応検査は受けてみるから」
蓮「いいって。検査代が１人何万もかかるんだよ」
ラ「一応って何？
蓮くん助けてあげないの？僕は助けてあげたい」
蓮「ラウ、ごめんな。
…俺、嘘つきたくないから言うね。
俺、ラウの本当のお兄ちゃんじゃないんだ。
だから、ラウのは4分の1じゃない。たぶん、合わない」
ラ「…それは、お母さんが違うよってことでしょ？なんとなく、そうかもって思ってた。
…でも、僕がだめでも亮平くんがいるじゃん！」
蓮「俺、亮平くんの弟でもない。それに照くんの本当の子供でもない。
俺、誰とも血つながってない、全くの他人なんだ。
ラウ、今まで言わなくてごめんな」
ラ「え…？」
蓮「びっくりさせてごめん。
でもラウと亮平くんは、二人は本当の兄弟だから。
照くんが二人の本当のお父さんだから安心してな。
違うの、俺だけだから」
照「蓮…」
フォローを入れて、ラウールを不安にさせないようにして。
蓮「照くん、勝手に言っちゃってごめんね。ほんとに…ごめん」
病気を宣告されて、さらに血の繋がりなんて残酷なことまで突きつけられたこの状況で、俺は何も言えなかったし、何もできなかったのに。
こんな時まで、蓮は優しくて、思いやりのある、いつも通りのいい子だった。
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ぴこりーの - 天才的な作品です！大好き (5月6日 3時) (
レス) @page50 id: a68e6058a0 (このIDを非表示/違反報告)
sayu(プロフ) - ミケプリンさん» いつもエールをくださりありがとうございます！蓮くんにはとびきりの幸せが待っていてほしいですね😊感情移入していただけて嬉しかったです。読み返していただいて新たな発見があったらいいな〜 (3月7日 23時) (レス) id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
sayu(プロフ) - さゆらさん» さゆらさんコメントありがとうございます！幸せな雰囲気のお話、お見せできる日がくるといいなと思います。また新しい箱を作って公開することがあればまたぜひ遊びに来てください✨ (3月7日 23時) (レス) id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
sayu(プロフ) - はにさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私も好きな作品をそのような読み方するので、そう言っていただけて嬉しいです🥹結末は想像通りでしたか？はにさんは同志ですので一緒に達成感味わっちゃいましょ！ (3月7日 23時) (レス) id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
sayu(プロフ) - ゆきこさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！希望を見出していただける終わり方になってましたかね？ゆきこさんの心に届いて嬉しいです❤️ (3月7日 22時) (レス) id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sayu | 作成日時：2024年1月16日 19時
