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ラ「蓮くんと亮平くんって似てるよね」
ある日部屋の窓から外を眺めていたら、不意にラウールに声をかけられた。
蓮「亮平くんと？俺が？どこが似てる？」
ラ「なんか雰囲気？とか。背高いし、優しいし、そういうのも似てる。兄弟だから当たり前か」
雰囲気か…。
ラウールは、俺がこの家の子じゃないってことを知らない。
知られたくない。
隠すだけなら、嘘つかなきゃ、いいよね？
全員母親が違うってことも、多分誰も教えてないと思う。
まあ、お母さんは明らかにハーフ顔だったし、ラウールも彫りが深いから、俺たちと違うことに気づいてるかもしれないけど。
蓮「ありがとな、ラウール。
俺、めっちゃ嬉しいよ」
ラ「へへ」
蓮「ラウールも亮平くんと似てて、頭いいし、あざといよね」
ラ「あざといって何？」
蓮「賢くて可愛いってこと。おねだりも上手だしね。
それも立派なコミュニケーションの力なんだよ」
ラ「僕、すごいの？」
蓮「うん、ラウはすごい」
亮「誰があざといって？」
蓮「亮平くん！」
いつの間にか話を聞いていた亮平くんが、やっぱりあざとくドアから顔を覗かせていた。
亮「蓮とラウールも、お互いのこと大好きオーラがそっくりだよ」
ラ「だって大好きだもん！ね？」
蓮「そうだな」
正直、俺とラウールなんて、全然似てない。
似てるはずがない。
だって兄弟じゃないんだから。
亮平くんに気遣わせちゃったな。
すぐにああやって言えるなんて、本当に頭の回転が速いんだな。
亮「なんか変なこと考えてない？」
ラウールがリビングにアニメを観に行き、部屋に残った俺に亮平くんが問う。
蓮「変なことって？何も。」
亮「蓮、たまにそういう顔するね。
みんなでパーティーしてて楽しいのに、抜け出して一人になって外見てるみたいな顔」
蓮「それ、どんな顔よ」
亮「俺の、好きじゃない顔。
…蓮、なんかあったら何でも話してね。
俺じゃ無理だったら誰でもいいから」
蓮「ありがとね。
亮平くんは頭の回転が速くて賢いなって考えてただけだよ。
俺とは大違い」
亮「蓮はゆっくり深く考えてて偉いよ」
蓮「心配させちゃったみたいで、ごめんね。
その、変な顔？しないように気をつける」
亮「いや、変な顔とは言ってない、ふふ」
亮平くんと話してると、穏やかな気持ちになる。
やっぱり尊敬するな。
仮にも亮平くんの弟でいられることが、どれだけ光栄か。
そして、どれだけ申し訳ないことか。
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ぴこりーの - 天才的な作品です！大好き (5月6日 3時) (
レス) @page50 id: a68e6058a0 (このIDを非表示/違反報告)
sayu(プロフ) - ミケプリンさん» いつもエールをくださりありがとうございます！蓮くんにはとびきりの幸せが待っていてほしいですね😊感情移入していただけて嬉しかったです。読み返していただいて新たな発見があったらいいな〜 (3月7日 23時) (レス) id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
sayu(プロフ) - さゆらさん» さゆらさんコメントありがとうございます！幸せな雰囲気のお話、お見せできる日がくるといいなと思います。また新しい箱を作って公開することがあればまたぜひ遊びに来てください✨ (3月7日 23時) (レス) id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
sayu(プロフ) - はにさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私も好きな作品をそのような読み方するので、そう言っていただけて嬉しいです🥹結末は想像通りでしたか？はにさんは同志ですので一緒に達成感味わっちゃいましょ！ (3月7日 23時) (レス) id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
sayu(プロフ) - ゆきこさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！希望を見出していただける終わり方になってましたかね？ゆきこさんの心に届いて嬉しいです❤️ (3月7日 22時) (レス) id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sayu | 作成日時：2024年1月16日 19時
