水泡少女とヒーロー (ページ7)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:636 hit

水泡少女とヒーロー６ページ7

敵が核兵器を隠していて、制限時間内にヒーロー役は核兵器を確保、又は、敵役を捕縛したら勝ち。敵役は、核兵器を守りきる、又は、ヒーロー役を捕縛したら勝ちだそうだ。

オールマイト「──コンビ及び対戦相手はくじだ！また、余ってしまった1人は、最後に希望者と戦ってもらう！」
オールマイトが一通り説明を終えると、私達はくじを引き始めた。私もくじを引くと『K』と書かれていた。………K？

りん「…………。」
オールマイト「…お！当たりは水宮少女か。」
りん「………変えて頂くことは？」
オールマイト「うん！無理だね！」
りん「…。」(最悪だ…)

まさかと思って固まっていると、オールマイトが手元を覗き込み、嫌な予感が的中していたことを告げられた。思わず遠い目をしていると、芦戸さんを筆頭に、クラスメイト達から「ドンマイ」と声を掛けられた。

「…………。」

誰と戦うかはわからないけど、幸い、全員が個性を使う様子と、戦闘スタイルを見てから戦うことが出来る。私はクラスメイト達が戦う様子を観察することにした。
りん(そーゆうとこはいいんだよな…)
一回戦は、爆豪、飯田vs緑谷、麗日だった。緑谷くんと爆豪くんの2人は『幼馴染』らしい。個性把握テストの時、
りん(爆豪くんが緑谷くんに対して喧嘩腰だったな…)
何かしらの因縁でもあるのだろうか。
この4人以外はモニタールームに移動した。開始直後、爆豪くんが緑谷くん達に奇襲を仕掛けた。緑谷くんは麗日さんを咄嗟に庇ったが、爆破の影響で、緑谷くんの顔の一部が露になっていた。その後、2人による接近戦を繰り広げられ、緑谷が背負い投げを決めた。
彼等の会話はオールマイトにしか聞こえないのだが、何やら緑谷くんが爆豪くんに叫んだ後、再び取っ組み合いを始めた。その隙に麗日さんは飯田くんの待つ、核兵器のある部屋へと向かっていった。

「すげえなあいつ！！“個性”使わずに渡り合ってるぞ！」
「入試1位と！」
りん「…………。」
ここで麗日さんの床が抜けた、爆豪くんが上に向かって爆発させていたのだ。
『ヒーローチーム…ウィーーーン！！』
そんな声が鳴り響いた…