水泡少女とヒーロー (ページ36)

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水泡少女とヒーロー３５ページ36

翌日、昨日と同じように各自で特訓を開始した。前日よりは回数が僅かに減ったものの、やはり終了時間には地面が泥になっていた。訓練中のピクシーボブの言葉で、そういえば、今日の夜に肝試しがあるんだったとふと思い出した。

「爆豪君、包丁使うのウマ！意外やわ…！！」
「意外って何だコラ！包丁に上手い下手なんざねえだろうが！！」
「出た！久々に才能マン。」
「皆元気すぎ…。」
りん(いや、無理、もう無理)
りん「このあと、肝試し？絶対無理」
耳郎「水宮もホラー無理系？」
りん「いや、ぜんぜんヘーキ、体力的にキツイ」
耳郎「いいな、私無理なんだよね」

食事も終わりついに
「肝を試す時間だー！！」

夕御飯を食べ終え、食器なども洗い終えると、上鳴くんと三奈が、拳を突き上げながら「イエーイ！」とテンションを上げていた。だが……

「その前に、大変心苦しいが、補習組連中は…これから俺と補習授業だ。」

相澤先生のこの一言により、芦戸さんを筆頭に、補習組の皆は、天国から地獄へ叩き落とされた。

「嘘だろ！？！？」
「すまんな、日中の訓練が思ったより疎かになってたので、こっちを削る。」
「うわああ、堪忍してくれえ、試させてくれえ！！」

芦戸さん、上鳴くん、砂藤くん、切島くん、瀬呂くんの五人は、相澤先生の捕縛布で拘束され、ズルズルと引き摺られていった。

「はい、というわけで脅かす側の先攻はB組。もうスタンバってるよ。A組は二人一組で3分おきに出発。約15分間のルートの真ん中に名前を書いたお札があるから、それを持って帰る事！」
「闇の饗宴…。」
りん「常闇くん？」

「脅かす側は直接接触禁止で、“個性”を使った脅かしネタを披露してくるよ。創意工夫で、より多くの人数を失禁させたクラスが勝者だ！」
「やめて下さい、汚い……。」
「なるほど！競争させる事でアイデアを推敲させ、その結果、“個性”に更なる幅が生まれるというワケか。さすが雄英！！」

飯田くんがこう声を上げると、2人1組のペアを決める為に、くじ引きをし始めた。

───その結果

一組目：常闇・障子
二組目：爆豪・轟
三組目：耳郎・葉隠
四組目：青山・八百万
五組目：麗日・梅雨
六組目：尾白・峰田
七組目：飯田・口田
八組目：緑谷・私

という組み合わせになった。この組み合わせが決定した直後、ペアを変えたいと、申し出があった、却下されていた
りん「緑谷くんよろしくね」
緑谷「こ、こちらこそよろしく」