水泡少女とヒーロー (ページ33)

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水泡少女とヒーロー３２ページ33

あっという間に時は流れ、林間学校当日になった。

物間「──え？A組補習いるの？つまり赤点取った人がいるってこと！？ええ！？おかしくない！？おかしくない！？A組はB組よりずっと優秀なハズなのにぃ！？あれれれれえ！？」
拳藤「ごめんな。」

バスに乗り

「一時間後に一回停まる、その後はしばらく…。」
「音楽流そうぜ！夏っぽいの！チューブだチューブ！」
「バッカ夏といやキャロルの夏の終わりだぜ！」
「終わるのかよ。」
「ポッキーちょうだい。」
「席は立つべからず！べからずなんだ、皆！！」
「しりとりのり！りそな銀行！う！」
「うん十万円！」
「ねぇ、ポッキーちょうだいよ。」
りん(自由だな…、諦めちゃったよ先生…)

それから一時間後、とある山中の見晴らしの良い所にバスが停車し、全員がバスから降ろされた。

「休憩だーーー…。」
「おしっこ、おしっこ…。」
「…つか、何ここパーキングじゃなくね？」
「ねえアレ？B組は？」
「お…おしっこ…。」
「何の目的もなくでは、意味は薄いからな。」
「…………。」

皆がキョロキョロと辺りを見渡し、それぞれ疑問を口にしていると、背後から足音が聞こえてきた。

「よーーーう、イレイザー！」
「ご無沙汰してます。」
「……あ。」
「煌めく眼でロックオン！」
「キュートにキャットにスティンガー！」
「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ！！」」
相澤「今回お世話になるプロヒーロー『プッシーキャッツ』の皆さんだ。」
緑谷「連盟事務所を構える4名一チームのヒーロー集団！ワイプシ！山岳救助等を得意とするベテランチームだよ！キャリアは今年でもう12年になる「心は18！！」…へぶ！」

緑谷くんのヒーローオタクスイッチが押され、スラスラと口から言葉が溢れ出るかのように、プッシーキャッツについて説明を始めた。途中で、『キャリアが12年』という言葉に反応したピクシーボブが、緑谷くんの口を塞いで『心は18』と復唱させていた。

「ここら一帯は私らの私有地なんだけどね、あんたらの宿泊施設はあの山のふもとね。」
「「遠っ！！」」
「え…？じゃあ何でこんな半端なとこに…………。」
「いやいや…。」
「バス…戻ろうか……。な？早く…。」
「今はAM9:30早ければぁ…12時前後かしら？」
りん(ときには諦めも肝心か、)
「12時半までに辿り着けなかったキティは、お昼抜きね。」
「わるいね諸君。合宿はもう、始まってる。」