水泡少女とヒーロー (ページ28)

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水泡少女とヒーロー２７ページ28

「例年はもっとばらけるんだが、三人に注目が偏った。」
「だーーー白黒ついた！」
「見る目ないよね、プロ。」
「1位～3位逆転してんじゃん。」
「表彰台で拘束された奴とかビビるもんな…。」
「ビビッてんじゃねーよプロが！！」

相澤「これを踏まえ…指名の有無関係なく、いわゆる職場体験ってのに行ってもらう。」
「「！！」」
相澤「おまえらは一足先に経験してしまったが、プロの活動を実際に体験して、より実りある訓練をしようってこった。」
「それでヒーロー名か！」
「俄然楽しみになってきたァ！」

麗日さんと砂藤くんが、両手で拳を握りながらワクワクとしながら話していた。

「まァ仮ではあるが適当なもんは…。」
「付けたら地獄を見ちゃうよ！！時の名が！世に認知されてそのままプロ名になってる人多いからね！」
「ミッドナイト！！」

ドアがガラリと開き、頭に手を組んでいたミッドナイト先生が、カツカツとヒールの音を鳴らしながら入ってきた。

「まァ、そういう事だ。その辺のセンスの判断はミッドナイトさんにして貰う。俺にはできん。」

相澤先生は、教卓の下からごそごそと寝袋を出し話していた。

「将来自分がどうなるのか。名を付ける事でイメージが固まり、そこに近付いていく。それが『名は体を表す』って事だ。“オールマイト”とかな。」
りん(ヒーロー名か…)
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りん「ねぇねぇ、お父さんのヒーロー名ってなぁに？」
冬紀「お父さんのヒーロー名かァ?それはな､､､」
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りん(覚えてないんだよなぁ〜)

「じゃ、そろそろ出来た人から発表してね！」
「「！！！」」

ヒーロー名の考察は、まさかの発表形式だった。トップバッターに名乗りを上げた青山くんと、その次に発表した芦戸さんの影響で、雰囲気はまるで大喜利。だが、2人の次に発表した梅雨ちゃんのお陰で空気が変わり、『フロッピー！フロッピー！』というコールが上がっていた。その後、他の皆も順番に発表していっていた。

ミッドナイト「水宮さんできたかしら?」

りん「…アクアヒーロー､､ウタカタ…」
ミッドナイト「これぞ『名は体を表す』ね！いい!!」