水泡少女とヒーロー (ページ16)

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水泡少女とヒーロー１５ページ16

「3対6だ。」
「モヤの弱点はかっちゃんが暴いた…！」
「とんでもねえ奴らだが、俺らでオールマイトをサポートすりゃ…撃退できる！」
「駄目だ！逃げなさい！」
「…さっきのは俺がサポート入らなけりゃやばかったでしょう。」
「オールマイト血…それに時間立て無いはずじゃ…。あ…。」

皆は順に啖呵を切ったが、オールマイトに手で制された。轟くん、緑谷くんが声を上げた

オールマイト「それはそれだ！轟少年！！ありがとな！しかし大丈夫！プロの本気を見ていなさい！」
死柄木「脳無、黒霧、やれ。俺は子どもをあしらう。クリアして帰ろう！！」
切島「おい来てる、やるっきゃねぇ！！」

オールマイト「ヒーローとは常にピンチをぶち壊していくもの！！敵よ、こんな言葉を知ってるか！！？」

オールマイトと脳無の殴り合いは、徐々に激しさを増していき、オールマイトの口から血が吹き出ていた。
りん(水が戻った!?雫が取れたんだ。)

「Plus Ultra！！」

────

「な……緑谷！！？」
「オールマイトから離れろ！！！！」

次の瞬間、緑谷くんは個性を足で使って飛び出し、オールマイトに攻撃しようとしている敵達に、拳を振りかぶった。

「二度目はありませんよ。」

黒霧が、緑谷くんと死柄木の前にモヤを発生させ、死柄木がそこに手を入れて、緑谷くんの頭を掴もうとしていた。私が思わず目を見開いたその時、死柄木の手に弾丸が当たった。

「「！！！！」」
「来たか！！」

これは、スナイプ先生の…。ということは、黒霧がさっき言ってた『一人』が呼んできたのか！

「ごめんよ、皆。遅くなったね。すぐ動けるものをかき集めて来た。」
「1-Aクラス委員長、飯田天哉！！ただいま戻りました！！！」

飯田くんの大きな声がUSJ内に響き渡った。そこには何人ものプロヒーロー先生達がおり、あちこちに残っている敵達に向かって次々に攻撃を始めた。

「今回は失敗だったけど………、今度は殺すぞ、平和の象徴オールマイト。」

攻撃は死柄木達にも及び、死柄木はオールマイトを睨み付けながら去っていった。緑谷くんを切島くんが回収しに行ったのだが、セメントス先生に戻るよう言われ、切島くんは手を振りながら戻ってきた。私は、爆豪くん、轟くん、切島くんと一緒に集合場所へ行くことにした。

「16、17…、18……、19……、20、両足重傷の彼を除いてほぼ全員無事か。」
警察たちは私達の安否を確認していた