過去3 ページ15
お母様の隣にいた男が僕に語りかけた。
「どーした。ぼーず。大丈夫か？」
僕は、ショックで喋れなかった。
お母様？
僕のお母様は、お母様でしょ？
なのに、どーして？
僕が固まっていると、お母様がしゃべり出した。
「ねぇ、もう行きましょ？」
今まで聞いたことない、甘い声で男にささやくのは、だれ？
こんな人知らない。
僕は、怖くなって家まで走った。
バンッ！
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ
「どうしたんですかお坊ちゃん。」
父の秘書の伊藤さんが声をかけてきた。
「何でもない。」
「そうですか。お父様が帰ってますよ。」
僕のバレバレの嘘を流して伊藤さんが言った。
いつもは、嬉しいけど、今は会いたくなかった。
「僕、宿題しなきゃいけないから部屋に戻るね。」
「お坊ちゃん。奥様のことですか？」
「え？」
何で知ってるの？
僕嘘が下手でもそのことは口にしていないのに…
「ど、う、して？」
「お坊ちゃん、落ち着いてください。忘れるんです。何も見なかったことにした方が楽です」
わすれる？忘れる事なんて出来るはずがない…
ぼくは、どうすれば良いの…？
その日は、もやもやしたまま眠れず一夜を明けた。
その時は、きっと、不幸はこれだけだろうと。
もう、悪いことはないと信じていたのに…
僕は、伊藤さんの言う通りいつも通りに暮らした。
「おはようございます。お母様。」
お母様は、何も言わず食事を食べ始めた。
僕もそれ以上喋らずに食事を食べた。
お母様は、僕が食べてるのを気にせず食事を終えて出て行った。
僕はお母様は、出て行かないと高を括っていた。
でもお母様と一緒に居たあの男は、ライバル会社の社長だった
その夜、母は僕と父を捨てた。
それからが大変だった。
母は、父の会社の情報を自分の男の会社にすべて教えた。
そして、その作業に追われ一人、また一人と僕の周りの人間が消えていった。
会社も倒産しかけたらしく使用人達もやめていった。
家は、売らないらしくただ広い家に僕ひとりぼっちになった。
それから、僕は、母を恨んだ。
僕を捨てたこと。
会社を裏切ったこと。
僕をひとりぼっちにさせたこと。
そして俺は、女を人間を信じられなくなった。
頭では、みんな母親と違って裏切らないと思ってもこころが母親と同じと判断してしまい仮面を外せなくなった。
「美桜ちゃんーどうよー俺の過去聞いて」
さぁ、君は同情する？
俺の過去に。
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神桜(プロフ) - 。。さん» すみません。これ二次創作じゃなくてオリジナルなんですが…？ (2019年2月6日 21時) (
レス) id: 9d19c0d904 (このIDを非表示/違反報告)
。。 - オリジナルフラグ外さないので違反報告します。注意されても外さない貴方が悪いし。 (2019年2月6日 0時) (レス) id: d3374bf6ad (このIDを非表示/違反報告)
零 - ストーリーがすごく面白いです！頑張ってください！ (2018年8月16日 10時) (レス) id: 78111af964 (このIDを非表示/違反報告)
retsuya-yuuta(プロフ) - 神桜さん» この作品は名前が固定の作品なのですか？自分の名前を入力しても自分の名前が出てこなかったのでお聞きしました。更新頑張って下さい (2018年1月15日 15時) (レス) id: f437c536c5 (このIDを非表示/違反報告)
神桜(プロフ) - もりやけろさん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！(｀・ω・´) (2016年12月30日 12時) (レス) id: 8915cf4c6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神桜 x他1人 | 作成日時：2015年12月14日 20時
