桜咲く頃:神山 ページ8
※あなた目線になります
この季節になると
お別れも多く寂しい気持ちにもなるし
新しい出会いもあって精神が大忙し
智くんは最近ダンスの他にもたくさんの事にチャレンジしているみたいで、
引きこもってひたすらそれらの練習
声をかけるタイミングが分かんなくて
数週間はお互い別々の部屋で眠りにつく日々を過ごしてた
ある日、智くんの部屋から大きな声がした
「っざけんな!」
心配になって部屋のドアノブに手をかけたけどあまりにも大きな声と迫力でその手が震える
最近話もろくにしてないし
そっとしておいた方が良いのかとも思った
でもさすがに気になって思い切って扉を開けると
冊子とにらめっこした智くんがいた
智「A、どしたん?」
いたって穏やかな笑顔でこちらを向く智くん。
その顔に安心して涙が溢れてきた。
智「なっ、!?どないしたん!?ちょ、泣くなよ〜(><)」
「違うの、最近智くんずっと部屋に引きこもってるし、怒鳴り声が聞こえるし、何かあったのかなって思って…」
智「ごめんて、ドラマの台詞の練習しとったんよー。心配かけた?ごめんな??」
智くんの大きな手が頭を優しくなでる。
「うん、それが分かった途端安心して涙が出ちゃって」
智「最近あんまり構ってあげられなくてごめんな?さみしかった?」
「寂しかった」
智「おっし、一緒に飯食お!な!?今日はもう部屋に籠らん。一緒に寝よな?」
仕事が忙しいのは分かってる。
わがままだって分かってる。
こんな私の気持ちに寄り添ってくれる。
智くん大好きだよ。
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作者名:shigeho | 作成日時:2017年3月21日 21時