かけてみる? ページ23
砂原「なあ、ちょっといいか?」
少し歩き出した時に翔が話し出した。
立花「翔、どうしたの?」
砂原「ちょっと、彩にかけてみないか?」
突然の言葉に頭が追いつかない。
上杉「どういうことだ?」
砂原「よく考えてみろ。彩が寒気がするとか、嫌な予感がするとか言った瞬間に不幸が起きてないか?」
え?そうかな?
上杉「たしかに。美門や、黒木が居なくなったときも、その前に嫌な予感するって言ってたよな。」
うーん、言ったような?
若武「だからなんだよ!」
上杉「お前、まだ分からんのか。」
あ、私も分からない。
立花「あのー、私もよく分からないんだけど……。」
上杉君はがっくりうなだれた。
砂原「つまり、彩の勘にかけるってことだよ。彩が嫌な予感がした時に一気に戦う体勢を整える。」
それでどうするの?
上杉「さっきの若武の様子じゃ、足を引っ張り込まれたって感じだろ?だから、引っ張られた足に向かって魔法をうつ。」
なるほど。
でも、そんなに上手くいくかな?
少しでも魔法をうつ場所を間違えたら、足に火傷を負うかもしれないし。
砂原「魔法をうつ場所に関しては勘だ。彩の勘と、自分の勘にかける。それしかない。」
うっ、いかにも危ないオーラが……。
でも、やるしかないんだよね。
それだったらやってみよう。
やらずに後悔するより、やって後悔する方がいいよね。
立花「わかった!頑張ろうね!」
若武「この若武 和臣様を狙ってみろ!返り討ちにしてやる!」
若武は自信満々に言った。
上杉「調子乗って失敗するなよ。」
上杉が鼻で笑った。
言い争いが始まる予感……!
そんな中、翔が話した。
砂原「早く行こうぜ。」
そして、若武と上杉君は歩き出した。
はぁ喧嘩にならなくてよかった。
さすが翔!
そう思っていると、嫌な予感がした。
立花「みんな!気をつけて!」
そう叫ぶと、みんなが魔法体勢に切り替えた。
暗くて見えないけど、そう思ったんだ。
上杉「なんだ?!」
ターゲットは上杉君だ。
上杉「氷魔法、アイス!」
上杉の氷魔法が発動した。
次の瞬間、ありえないような寒気が走った。
上杉君が氷魔法に失敗したんだ!
立花「上杉君!!」
私の声は洞窟を響いただけで、返事はない。
若武「ま、まさか、上杉がいなくなるわけないよな……!」
砂原「いや、上杉の返事がないことを考えると、もう上杉はいないな。」
う、嘘でしょ……?
砂原「魔法に失敗したんだ。」
若武「嘘だろ?!」
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あき@草売り大魔王(プロフ) - 未胡成さん» ありがとうございます!そう言っていただけてとてもうれしいです!今までこの作品を見守ってくださってありがとうございました! (2020年4月9日 7時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
未胡成(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白かったです! (2020年4月8日 23時) (レス) id: 1aec104bc7 (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 彗さん» ハンドパワーだ← 少なくとも頑張れ!(( 根性だー(棒) (2020年4月8日 21時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - あき@草売り大魔王さん» 書く気が出るほどの事起こんないかな← (2020年4月8日 21時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 彗さん» 書く気を出すんだ!ファイト〜!← (2020年4月8日 16時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あき@草売り大魔王 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp
作成日時:2019年6月29日 19時