86話 ミコトside ページ1
受け取った解毒剤で処置をしていると、乾いた音が響いた。驚いて見れば、Aちゃんにビンタされたらしく中堂さんの片頬が赤くなっていた。
「なんで1人で無茶なことするんですか!馬鹿なんですか!!!何のために頼ってくれって言ってたと思ってるんですか!!!馬鹿!!!」
「……すまない。」
目尻に涙を溜めながら怒鳴るAちゃんに、あの中堂さんが小さくなって謝っていた。あの中堂さんが。その光景に驚いたが、少し吹き出して決まった。しかし、次の瞬間には笑うどころじゃなくなった。
「ほんとに…ほんとに心配したんですからね…!!」
「っ!!?」
「わぉ。」
「中堂さんの動揺が半端ない…!」
号泣しながら抱きついてきたAをどうすることもできず、オロオロと手をさ迷わせていた。考え抜いた末に、ぎこちなくAちゃんの背中に手を回した。壊れ物を扱うようなその手つきに、六郎と顔を見合わせて笑った。
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月影(プロフ) - たこさん» ありがとうございます!再更新に向けて頑張ります! (2018年8月16日 22時) (レス) id: 23e17ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
たこ - とても楽しく読ませてもらいました!私もアンナチュラル好きだったので、この小説を見つけられてとても嬉しいです!続きがとても気になるので、再更新待ってます!がんばってください!長文失礼しました。 (2018年8月15日 22時) (レス) id: ca9d716e46 (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - はらさん» ご指摘ありがとうございます!!!忘れてしまうので指摘してくれる方がいるのとても嬉しいです! (2018年5月10日 18時) (レス) id: 831fe892d1 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月10日 17時) (レス) id: 9f3c62d37e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トマトご飯 | 作成日時:2018年5月10日 16時