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after 12 ミコトside ページ17

いろいろ話し合った結果、Aちゃんの命が最優先となり泉田へと連絡する。その間、中堂さんはずっと毛利さんに食ってかかっていたが、なんとか抑えて落ち着かせた。

『準備できました?』

「Aちゃんは無事なの?まずはそれからよ。」

『信用ないなぁ。大丈夫ですよ。』

「声をきかせて。じゃなきゃ取引には応じない。」

すると電話の向こうで舌打ちが聞こえ、喋っていいよという泉田の言葉のあと、彼女の声が聞こえた。

『ミコトさん……』

「Aちゃん!!無事!?」

「Aっ……!!」

背後でガタガタと立ち上がった様子の中堂さんを、すかさず木林さんが「今は三澄さんに任せましょう。」と座らせた。木林さん居てくれて良かった…。
馴染みの葬儀屋の存在に安心感を抱くのも程々に、Aちゃんと話しながら電話の向こうに耳を澄ます。ボーッという汽笛のような音……船?

『もう良いでしょう?それでは、30分後に車で**公園に来てください。もちろん、三澄先生、貴方1人で。』

「そんなの無理よ!いくらなんでもミコト1人じゃ、」

「わかった。でも絶対にAちゃんには手を出さないで。」

「わかったって、何言ってんの!?」と肩を掴んできた東海林に口パクで大丈夫と伝えると、不満と心配を隠そうとはしなかったが、何も言わなかった。

『くどいなぁ……わかってますよ。じゃ、30分後に。』

そう言って電話を切った泉田。ふぅ、と息をつくと同時に六郎が言った。

「あの…本当に大丈夫なんですか?ミコトさん1人で……」

「ダメに決まってるでしょ!ねぇ毛利さん!」

「えぇ。いくらなんでも危険すぎます。」

そんな彼らをまぁまぁと宥めながら、それよりもと話を切り出す。

「さっき、電話している時に船の汽笛のような音が聞こえました。かなり低くて大きかったので大型船が停泊する港のすぐ側……倉庫か貨物のコンテナの中だと思います。それに加えて、**公園に30分で行ける距離。」

そこまで言うと、彼の方に向かって強く言った。

「中堂さんなら、割り出せますよね。」

今まで伏せていた顔を上げると、当たり前だ、と強い意志の篭もった目で見てきた。その目に、Aちゃんをどれだけ大切に思っているのかが分かった。自分のデスクのPCに木林さんと共に向き合い始めた姿を横目に、毛利さん達の指示の元でご遺 体を運び出す準備を始めた。


___絶対に助けるから待ってて。

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月影(プロフ) - たこさん» ありがとうございます!再更新に向けて頑張ります! (2018年8月16日 22時) (レス) id: 23e17ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
たこ - とても楽しく読ませてもらいました!私もアンナチュラル好きだったので、この小説を見つけられてとても嬉しいです!続きがとても気になるので、再更新待ってます!がんばってください!長文失礼しました。 (2018年8月15日 22時) (レス) id: ca9d716e46 (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - はらさん» ご指摘ありがとうございます!!!忘れてしまうので指摘してくれる方がいるのとても嬉しいです! (2018年5月10日 18時) (レス) id: 831fe892d1 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月10日 17時) (レス) id: 9f3c62d37e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トマトご飯 | 作成日時:2018年5月10日 16時

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