40話 ページ50
車から降りて、夕子さん曰くフランス産効果5倍お値段10倍のルミノール液が入った装置を準備した。
「へっ……くしゅっ。」
「あちゃあ…そいやAちゃん制服のままだったね。」
「僕も何か持ってればよかったんですけど…」
申し訳なさそうに眉を下げる2人に、鼻を啜りながら大丈夫ですよ、と言えば更に悲しそうな顔になった。いい人達すぎる。天使か。
実はここだけの話、風邪気味だったりする。先日雪が降った時に友達と遊んでびしょ濡れになったせいだろう。我ながら馬鹿だと思うが、その友達は元気なのが少し腹立つ。いや、この際それはどうでもいい。それよりも大丈夫と言った手前、今更言えないがクソ寒い。アウトな寒さよ、これ。日も落ちてきて更に気温が下がってきていた。手を擦り合わせて暖めていると、背後から何かを肩にかけられた。
「それ着てろ。寒いんだろ。」
見るとそれは、いつも中堂さんが着ているカーキ色のコートだった。ちらりと横を見ると夕子さんがキャー、とハイテンションで六郎さんの背中をバシバシ叩いていた。
「これ、中堂さんのじゃないですか。」
「だからどうした。」
「中堂さんが冷えますよ。」
「俺はいい。それにお前、足出してんだから少しくらい寒くない格好しろ。見てる方が寒い。」
「……ありがとございます。」
そう言ってコートを着ると、身長180近い男のコートは平均身長ギリの私にはかなり大きかった。スカート隠れる。でも、暖かいのに代わりはなくて自然と顔が緩んだ。
「よし、Aちゃんもいろいろと暖かくなったことだし!」
「いろいろってなんですか。」
「行くぞ!」
「話聞いて夕子さん!」
______
続編にいきます
394人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とく(プロフ) - 月影さん» もちろんです!続編も頑張ってくださいね!!楽しみです! (2018年3月3日 22時) (レス) id: cfdee12d85 (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - とくさん» コメントありがとうございます!楽しみにして頂けて光栄です!そしてご指摘ありがとうございます!気づかなかった…!速攻で直してきますのでおまちください!これからもよろしくお願いします! (2018年3月3日 22時) (レス) id: 05b42a57e2 (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - 失礼します!とても面白い小説で、いつも楽しみにしています!そこでなんですが、所々、夢主の名前が「玲音」という表記になっていて、少し気になってしまいました...!生意気言ってすみません、更新頑張ってください! (2018年3月3日 10時) (レス) id: cfdee12d85 (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - Ayaさん» コメントありがとうございます。私の中の中堂さんはツンが多めのツンデレだと思ってるので…(笑) (2018年2月12日 23時) (レス) id: 36c16853e4 (このIDを非表示/違反報告)
Aya(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます。中堂さんが凄く可愛いです(*´∇`*) (2018年2月12日 22時) (レス) id: b5e437c3d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:トマトご飯 | 作成日時:2018年2月10日 19時