7-1 薄くなる空気 ページ42
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大阪ではおばあちゃんと2人暮らし。
広くも狭くもない古ーい平屋の一軒家。
意外にも持ち家なんだけど、土地も建屋も大したお金にはならないって、兵庫に住むママの妹……つまりは私の叔母さんが言っていた。
「あら、おかえり」
「……えっ、」
練習スタジオから帰ってきて玄関を開けたら、台所の戸から思いもよらない人が顔を覗かせた。
「叔母さんの顔見て“えっ”ってなんやねん」
「……いると思わんくて……」
「はぁ……ほんっまに鈍臭いわぁあんた。はよ手洗い！ご飯作ってるしな！」
用件だけ伝えてさっさと顔を引っ込ませた叔母さん。来るなら事前に言っておいて欲しかった……そしたら晩御飯は外で食べて、あと2時間くらいは遅く帰ってきたのに。
「Aちゃんおかえり」
「ただいま。珍しいね叔母さん来るの」
「まーたいきなり来て、ご飯作りよるんよぉ……ほんまにいつも急で困った子やわぁ」
手を洗って居間に入ったら、おばあちゃんは座布団の上にちょこんと座っていた。叔母さんに『大人しく座っとけ』とでも言われたのだろうか、家主だというのに心なしか一回り小さく見える。
「A！手伝って！」と台所からキンキン声が聞こえてきた。ため息を吐いて、降ろそうとした腰を再度持ち上げる。
「ご飯よそって持ってき」
「うん」
「あんたいつもこんな遅いん？」
「え、あー……うん」
お茶碗を手に持ってチラリと視線を時計に向ける。時刻は19時半。……高校生やで私、帰りが遅いとか言う時間ちゃうくない？と思うけどなんかもう突っ込んだら絶対面倒くさいから、適当に相槌を打ってやり過ごす。
居間のテーブルには歪な形のお好み焼きが3枚並んでいる。「おばあちゃんお米どんくらい？」と声をかけたら、「おばあちゃんは食べられへんわぁ……」と返ってきた。そうだよなぁ、夜にこの量は多いよなぁ。
お茶碗を２つ持って居間に腰を下ろした。
叔母さんがお味噌汁を乗せたお盆を持ってやってきて、ガンガンガンッと大きな音を立ててそれらをテーブルに置いていく。
「食べやっ！」
「……いただきます」
強めの圧に気押されて箸を持つ。口に入れたお好み焼きは、その形からは想像もできないくらいに美味しかった。
「おいし」
「ふふんっ」
叔母さんが満足げに鼻を鳴らした。しかし、突然やってきてこんな美味しいお好み焼きを作って、一体何のつもりなのだろう。
そもそも最後に叔母さんに会ったのはいつだっけ。
少なくとも私がオーディションに参加してからは一度も会っていないはずだ。
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白(プロフ) - ゆきさん» わーっ、嬉しい🥰 特別な立ち位置にいるシュントくんがこれからどんな活躍をするのか…他のメンバーがどのように食い込んでくるのか、楽しみにしていただければと思います。 (2023年4月7日 23時) (
レス) id: 2167f4606f (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - 珠菜さん» まとめて更新するとなかなか早いですね笑 今後はどんどん不定期になっていきそうな予感です…次回もお楽しみに！ (2023年4月7日 23時) (レス) id: 2167f4606f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 新しく更新してもらえるたびに、テンション上がってしまいます！！更新チェックが最近の毎日の日課にっています(笑)今回のシーズンは改めてシュントの関係が今まで以上に主人公にとって大きいものだなぁと感じてドキドキもしてます (2023年4月7日 12時) (レス) @page50 id: f1ac1c79d7 (このIDを非表示/違反報告)
珠菜(プロフ) - もう続編なんですね！！早い！！リルティングの方とはまた違った楽しみができて嬉しいです🥰次も楽しみにしてます！！ (2023年4月6日 19時) (レス) @page49 id: 93515d92f9 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - そうまなさん» ありがとうございます！時期的にはまーぜるくん達はまだまだ先になりますが…いずれ😳 リルティングアワーのほうが先に登場するかもです(小声) (2023年4月6日 18時) (レス) id: 2167f4606f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2023年3月21日 18時
