4-1 初任給の話 ページ27
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"第一志望校をH大国際文化学部にする"と報告したときの担任の顔は、中々見栄えのするものだった。「間に合うと思うんか」と聞かれ、「分野優秀者自己推薦で行こうと考えてます」と返せば、呆れるを通り越して笑うしか出来なかったようだ。
『その順番で見学してH大が一番いいと思ったなら本物だよ』
タイトなスケジュールで4校見学して、私が一番いいと思ったのはやはりH大だった。難易度を考慮しても、挑戦したいと思う。その気持ちを素直に日高さんに相談したら、帰ってきたのはその言葉。
一番最初に見たものが一番いいと思ったなら本物だと。
大抵は後から来たものに、良いものは上書きされるからと。
余談だけど、そのとき不意に
3次審査で一位と発表されたランくんの事を思い出した。彼は確か2次審査でトップバッターだったはずだ。
(ランくんは日高さんの中で本物だったんだなぁ……)
うん、これは本当に余談だけど。
そんなこんなで志望校も決まり、デビューに向けての準備と受験準備が並行して始まった。
デビュー日は11月上旬。
その後の多忙度を考えても、受験に挑戦できるのは実質第一志望の推薦ただ一つだと思っている。
「…………しゃあ！！」
「うおっ！いきなりなんだよ？！」
「あ、ごめん。ちょっと気合入れ」
SUPER SONIC翌日の、お昼ご飯の時間。頭にこれからのスケジュールがブワッと広がってきて、不意に気合いを入れたくなって声を出したら、隣にいたソウタくんがご飯を吹き出す勢いで驚いていた。
「なんの？！……つーか、お前それ。俺のTシャツじゃね？」
「うん」
「なぁ、なんで普通に着てんの？」
私の方を見たソウタくんは、薄手のカーディガンの下にあるTシャツに見覚えがあるみたい。それもそうだろう、これは一昨日の金曜日に彼が96ブラハウス(私達のマンションは今そう呼ばれている)に置いて行ったものだ。
「この棒人間可愛かった」
「わかるっ！でもそれは俺が泊まる時用に置いてったもんで…」
「96ブラハウスでは自分のものに名前書かなきゃいけないんだよ」
思わぬリュウヘイからの援護射撃。流石に洋服にまで名前を書くルールなんてないけれど、これ幸いとばかりに頷く。
「名前がなかったら共有するの」
「そんな話は聞いてねぇ」
「郷に入れば郷に従え？」
「その顔うぜぇ」
片眉を上げると、ソウタくんが手のひらを大きく開けて私の顔を掴もうとした。サッと避けて見た彼の表情から、本気で嫌がっているわけじゃなさそうだ。
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白(プロフ) - ゆきさん» わーっ、嬉しい🥰 特別な立ち位置にいるシュントくんがこれからどんな活躍をするのか…他のメンバーがどのように食い込んでくるのか、楽しみにしていただければと思います。 (2023年4月7日 23時) (
レス) id: 2167f4606f (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - 珠菜さん» まとめて更新するとなかなか早いですね笑 今後はどんどん不定期になっていきそうな予感です…次回もお楽しみに！ (2023年4月7日 23時) (レス) id: 2167f4606f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 新しく更新してもらえるたびに、テンション上がってしまいます！！更新チェックが最近の毎日の日課にっています(笑)今回のシーズンは改めてシュントの関係が今まで以上に主人公にとって大きいものだなぁと感じてドキドキもしてます (2023年4月7日 12時) (レス) @page50 id: f1ac1c79d7 (このIDを非表示/違反報告)
珠菜(プロフ) - もう続編なんですね！！早い！！リルティングの方とはまた違った楽しみができて嬉しいです🥰次も楽しみにしてます！！ (2023年4月6日 19時) (レス) @page49 id: 93515d92f9 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - そうまなさん» ありがとうございます！時期的にはまーぜるくん達はまだまだ先になりますが…いずれ😳 リルティングアワーのほうが先に登場するかもです(小声) (2023年4月6日 18時) (レス) id: 2167f4606f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2023年3月21日 18時
