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状況を整理しよう。…したところでわかる気もしないが。
私は帰り道電車に乗っていた。目が覚めたら倉庫にいた。
…うーん、分からん。
とりあえずスマホを開くとそこには見慣れない通知が。
《ミッションをクリアして元の世界に帰ろう！》
｢…ふざけてる？？｣
前ページで述べた通り私は心の声は心の声で留めておけるタイプだが、流石に無理だった。
タップして開くと、ミッションとやらの一覧と、説明が書いてある。
《君にはミッション1から12までをクリアしてもらう。》
《まずこの世界は『宇宙戦隊キュウレンジャー』の世界だ。》
キュウレンジャー…数年前にやってたニチアサ作品だよな…なんなら見てたわー…。
《全てのミッションをクリアすれば元の世界に帰ることが出来る。》
《ただし途中で死んじゃったりするとそこまでだからがんばってね》
…なぜ私が。
…なぜ私が！！！
《Mission1：本編前のコグマ兄弟を助けよう》
コグマ兄弟…後にコグマスカイブルーとなる佐久間小太郎とその弟の次郎か
…なんて冷静に思い出しているが一周まわってってやつだ。断じてこの状況を理解している訳では無い。
《ヒント：本編前に襲われているところに遭遇するよ。君が助けないと逃げきれないよ！》
…私そんなスキル持ってないけど。
《君に付与したスキル：ヒーリング・家事》
《他のミッションは1をクリアしたら更新される。がんばれ》
…がんばれって。なんで私がこんなことを…。
てか家事って。なにそれ料理とか掃除とかってこと？せめて最低限戦えるスキルつけてよ、特撮の世界に飛ばして本人たちに接触させるのに戦えないのは致命的だろ。
そんで助けろって何？私がやられて終わるだろ。
…と、言うわけで、プロローグ最後の1文になる訳です。
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作者名：りりは | 作成日時：2023年1月24日 9時
