【鬼滅の刃】希望転生したら胡蝶家の妹で悪女でした

胡蝶さん ページ17

しのぶside



文を見て、

何で分かっていないのか。

と言う怒りが増すと同時に、
頬に伝う生暖かい水に驚き、



そしてあぁ…この子は…Aはこんなにも流暢な言葉を喋れるようになっていたのね。

今まで向き合ってこなかったから…Aは周りに八つ当たりしてたのね…



少し考えれば分かりそうなことを。

どうして、何も分かってあげられなかったんだろう。



こんなの…姉失格だわ…姉さん。





ーーー




あの日…
カナエ姉さんが目の前で亡くなった。


あの日、あの時から姉さんの意志を受け継がなくてはならないって思った。


周りに対しても必死な私にAはそれと同じように必死に何度も何度もお話してきた。


正直鬱陶しかった。





元気付けようと思ってるの？
それが逆効果になっているのに何で気付かないの？？






誰でも無く、鬼のせいなのに



何故か…妹をみてると誰でも無く、お前が消えればよかったのに…！！！って言う思いが溢れて









【姉さんの代わりにどっか行ってよ！姉さんを返してよっ！！！】









って、自分でも分かるくらい最低な言葉を1人、自室で吐いていた。





そうだ、あれからだ…
私がAを避けていた理由の一つ。




自分で理由付けて勝手に無視したりして、
周りも同じ様に接し始めて、

継子のカナヲにも…あの子とは話さないで。
なんて、言ってしまって…



最低だ…。
それから八つ当たりなんて露知らず、




【Aさんが誰彼構わず人を傷つけている】





なんて聞いてしまった日には、

この子は最低だと、自分を棚に上げては…
益々何も話さない関係になった。




あの子に私は何かしてあげただろうか。

一つ…記憶にある一つだけだわ。




それ以外、、









はぁ…疲れてしまった。

もう、お父さんもお母さんもカナエ姉さんも…Aも居ない。


きっと、空の上でうんざりしてるだろうな……



ごめんなさい、1番謝らなければならないのは、





"私"の方だった。









今更、戻ってきてなんて言えない。

言う権利さえ、無い。



謝っても謝りきれ無いのは、私の方なのに…









鎹鴉｢ｶｧｰ!!御館様の所へいけー！｣



『………ぇ…？わ、分かりましたっ…』









次、会った時にAどんな対応になっているだろうか。

知り合い…怖い。

けれど、Aの今までの辛さに比べたら


生温い物なんだろうな……。




ごめんなさい

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