25話 ページ29
雫side
私はのんびり校舎周りを散歩している時だった。
「あ、」
雷門夏未さんに会った。
雷門「あら、貴方はサッカー部の.....」
「マネージャーの如月雫です。」
雷門「そうそう、雫さんだったわね。
いつも一緒に居る彼女は居ないのかしら。」
「用事があるって言っていたからね。」
ねぇ、あのサッカー部といて楽しい？
雷門さんは、サッカーがではなくサッカー部が楽しいか聞いてきた。
「楽しいかどうかは人それぞれだけど、
私は楽しいと思うな。
雷門さんはどう思う？サッカー部のこと。」
雷門「.....さぁね。
それと雷門さんはよしなさい。夏未でいいわ。」
「！！」
驚いた。
この人は、堅苦しい人だと思っていたから名前で、
しかも呼び捨てで呼ばれるのは嫌な気持ちになるんじゃないかなと思っていたから。
でも、名前で呼ぶことが出来ても私には、彼女を呼び捨てはできない。
あの日が思い出されるから.....
「夏未さん。
これでいいかな？」
夏未さんは案の定、納得のいっていない表情をする。
「ごめんね、呼び捨てにあまり慣れていなくて。」
私は、咄嗟に嘘をつく。
夏未「いつも居る彼女には呼び捨てなのに？」
「玲とは、小さい頃から一緒に居るから.....」
夏未「そう、まぁ少しずつ慣れていけばいいわ。」
ごめんね、夏未さん。
夏未さんは、私に少しずつと言って慣らさせようとしているけど、
私には慣れようとするつもりは一切ないんだ。
「うん」
ほら、嘘つき。
「あ、そういやさ、円堂さんたちが何やらサッカーの秘伝書？
みたいの探してて、何か心あたりはないかな？」
夏未「秘伝書ねぇ。
さぁ、知らないわ。」
「そっか.....」
夏未「あぁでも、理事長室の金庫の中にはあるかもね。」
「金庫？」
夏未「えぇ、あの中身は私は見たことがないから
探したら見つかるかもしれないわ。」
「でも、勝手にやってもいいの？」
夏未「いいのよ、私が居るんだもの。」
あぁ、そっか。
夏未さんは、理事長代理だったな。
「あれ、でもその金庫の中にあるんだとしたら、
円堂さんたち金庫の中身開けるんじゃないかな.....」
夏未「確かにあり得る話ね。」
「どうしよ。」
夏未「そんなの簡単よ。
私たちが先に見つけ出しと置けばいいのよ。」
なんか、夏未さんの目が輝いでいるのは気のせい？
てか、私も一緒なの！？
・
続く (更新停止中)
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作者名：眠り子 | 作成日時：2019年11月5日 22時
