検索窓
今日:123 hit、昨日:43 hit、合計:222,514 hit

46 疑問点 (志摩side) ページ6




志「おつかれー、まだ帰らないのか?」

貴「はい、ちょっと気になることがあって。」

俺も俺なりに、今回の事件について色々考えてみた。

Aほどの観察眼の持ち主なら、俺が気にかかったことには同じく疑問を抱いていることだろう。

だとしたらAは、何か事件の謎を解く
重要なカギに気付いている気がする。

だけど、どうしてそれを話さないのか。

刈「なんだぁ?この分駐所は?」

すると、何故かこんな所に刈谷さんが。

どうやら嫌味を言いに来たらしい。

刈「あぁあと、お前らの言ってた蒲郡。アイツ
  当てになんねぇぞ、ただのボケジジイだ。」

勝手に聞き込みに行ったのがよっぽど気に食わなかったのか、わざわざもう一度聞きに行ったらしい。

志「そうですか。
  そんなに進んでましたか、認知症。」

刈「はぁ?何言ってんだ?
  事故だろ。ひき逃げによる、脳障害!」

ほれ、とご丁寧に資料まで渡してくれて、
気分が良くなったのか帰っていった。

志「ふうん」

資料をパラパラとめくる。

まぁ、
事故だからと言って何かが変わるわけでも無いのに。

暇なのかなぁ、刈谷さん。

貴「ちょっと待って下さい、」

見せてというから、資料をAに渡す。

真剣な目で資料に目を通している。

貴「…………私、帰ります。」

彼女は下を向いたまま資料を俺に突き渡し、
早足で出口に向かった。

志「待て。」

志「お前は何を知ってるんだ。話せ」

貴「嫌です」

志「話せ!!!」

貴「…………志摩さん私……
  この事件解決したくないです。」

こちらを振り返りそう告げたAの瞳は、動揺で揺れており、こらえた涙で真っ赤に染まっていた。

47 正義か否か→←45 三大うどんの3つ目は



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (123 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
587人がお気に入り
設定タグ:九重世人 , MIU404 , アンナチュラル   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さみょん | 作成日時:2020年9月29日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。