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55 2人きりの夜道 ページ16

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冷たくて気持ち良い夜風が、酒の回った頬を撫でる。

東海林 夕子ちょっとどういうこと!?!?

東海林 夕子後日、事情聴取だからね!!!女子会!!

スマホには、東海林さんから鬼のLIME。

貴「ねぇ…なんでここに居たの?」

九「そがんと、どーでも良かやろ」

貴「でもまぁ、…助けてくれて、ありがと」

2人で歩く夜道。

いつもと違う格好で、違う状況。

もどかしい距離感で、2人並んで歩いていると

401号車に乗ってる時には
意識しないような事まで考えてしまう。

あの消防士男に会って、改めて気付いたけど
九重は並以上、いや相当カッコいい。

体つきもがっしりしてるし、品もある。

しかもこうやって、困ってるときはいつも
真っ先に駆けつけてくれる。

そんな九重の整った横顔にぽわぽわと見とれていると

九「…なん?見とれとっと?笑」

貴「うん…」

少しアルコールの回った頭では、思ったことを
上手く制御できず、口からこぼれてしまうらしい。

九「なっ…///」

素直すぎてビックリするよね、ごめん九重。

背を向けてるけど耳が真っ赤になってる、
そんな九重もかわいいなぁなんて思い、

大きな背に向かって心の中で謝る

貴「っはは笑 いやでも、傑作やったよ笑
  なん、あの演技!
  設定めちゃくちゃやし、棒読みすぎやん笑」

自分で思いついたと?と顔を覗き込む。

九「俺の渾身の1人芝居、馬鹿にすんな笑」

そう言って、頭を小突かれる。

やばい、あんな事もあったからか
なんかホントにカッコ良く見えてしょうがない

というか、"見える"じゃなくて
"カッコ良い" んだよなぁ事実として。

九「てか、俺がそのままにしとったら、
  お前今ごろアイツの家に連れ込まれとったばい」

良かったと?それで、と顔を覗き込まれる。

貴「…そんなに優しくされちゃうと、
  勘違いしちゃうよ…」

世の女の子は。

少なくとも他の女の子にも、こんなに優しくしてたら
なんかこう、嫌だ。

九「よかよ、俺は」

貴「?」

九「勘違い。すれば?よかよ」

正面に立つ九重は、私の顔に掛かった少し乱れた髪を
耳にかけ、顔を包み込むようにしてそう言った。

貴「ちちちちょっと、九重?酔ってる、??」

あああ顔が熱い。

近くに立つと、こんなに背が高いんだな。

九「酔っとらんよ」

俺、今日酒飲んどらんばい?

熱をもった視線に絡めとられ、目が離せない。

___近づく顔

え、もしかして、キス、、される___、?

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設定タグ:九重世人 , MIU404 , アンナチュラル   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:さみょん | 作成日時:2020年9月29日 8時

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