九重世人の相棒 2 (ページ15)

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54 客観的に見て (久部side) ページ15

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貴「…そうです！教師です、！」

九・久・伊・志
((うわ、さらっと嘘ついた…！))

合コンらしい空気の中、軽やかに会話が進んでいく。

あちらからはギリギリ見えない感じの席に案内された僕たちは、
自分たちも会話をしながら合コンにも耳を傾けていた

伊「てかさぁ、自分の職業隠してまで
　合コン行く必要ある？3人とも！」

隠さないでも、まるごと愛せるのにねー！俺らは！
と、酒を飲む伊吹さん。本当にその通りだ。

伊「つかあいつ、Aちゃんに近すぎない！？
　ねぇ志摩ちゃん、アイツに手錠かけていい？？」

志「馬鹿言え、
　お前が乱入した罪でAに張っ倒されんぞ。」

そんなこんなで合コンは終わったようで、
僕たちも会計を済ませて店を出る。

九「なぁ久部、」

伊吹さんたちが会計を済ませている間、
九重が話しかけてきた。

九「あれ、嫌がってるように見えるんだけど。
　 …俺の考えすぎ？」

客観的な意見頼む、と聞いてきた。

視線の先には、男に言い寄られているAちゃん。

さっきから、
ぐいぐいAちゃんに話しかけていた男だ。

そうだよなぁ、九重はAちゃんのことになると
冷静に判断できないと考えたのかな

久「ん～。
　俺にも嫌がってるようにしか、見えないなぁ。」

明らかに笑顔が引き吊ってるし。

伊「俺も。どう見ても、嫌がってるだろ～
　 …志摩ちゃんは？」

志「あれはー、…嫌がってるな。」

全員一致したところで、
その男がAちゃんの腕を強引に掴んだ

伊「あ"っ！どうしよ、どうしよ六ちゃん！」

久「えっあ…てちょ！九重…！」

九「おいA、」

あたふたしている間に、
真っ先にあちら側に駆け付けてる九重。

東「てかえ？六郎？なんでここに、」

久「わっ東海林さん…！いや、これはその、えと」

見つかった…最悪だ

全く九重は、Aちゃんのことになると本当に。

何というか、いつもの冷静さは何処に行くのやら。