muse【svt】 (ページ15)

今日:95 hit、昨日:322 hit、合計:85,854 hit

" 너 " ページ15

・

DKside

MV撮影の日は正直体力的になかなかキツい。

朝、と言うべきか夜中と言うべきか、そんな時間に宿舎を出てサロンに行き、準備が始まる。

僕は今回ハイトーンにはしなかったからまだそこまで時間はかかってないんだけど、他のメンバーの中にはもっと出発が早かった人もいるんだろうな。

衣装への着替えも終わり、へメスヌナからOKが出たので撮影スタジオへ向かう。

DK｢おはようございまーす｣

スタッフさんたちに挨拶しながらスタジオに入ると、既にメンバー達はだいたい揃ってきているようで

何かを囲むようにして集まり、ガヤガヤと少し騒がしい。

朝から元気だな、あっ、まさか誰かコーヒーこぼしたとか。うわぁ、衣装に付いてないといいけど………

なんて思いながらみんなの元へ近づく。

DK｢おはよー、どうしたの？誰かコーヒーこぼした…と………か……………

中心にいる、その姿が目に入った途端、僕の世界から音がなくなってしまったようだった。

頭が働かなくて、体が固まってしまって、なのに一瞬たりとも目が離せなくて。

あぁ、ドラマや映画でよく言う『時が止まったよう』ってこういうことなんだな。

…………ナ？………ミナ？ソクミナ？？｣

みんなに囲まれて座っていた君が立ち上がり心配そうに僕の名前を呼んで近付いてくる。

｢ソクミナ？…おはy、わわっ！｣

DK｢………예쁘다｣

考えるより先に体が動いていて、気付けば君は僕の腕の中にいて、君の背中には綺麗なシルバーの髪が流れている。

DK｢진짜 예쁘다｣

正直、出会ってから君が綺麗じゃない瞬間なんてなかった。

メイクした姿も、踊っている姿も、すっぴんも、寝起きで髪がボサボサの時も、喧嘩して憎たらしく思う時も、大きく口をあけて笑ってる時も、僕の歌を聴いてくれる時も。

それでも、今、この瞬間の君が1番綺麗だと思った。

・