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A Side
徳冨の足音が迫ってきたからマフィアとの通信を切って、ドライバーで穴を閉めなおした。破っちゃった布はどうしようか考えていたら、布の裏に両面テープがついていたので両面テープを剥がして取り付けた。
それが終わってから、徳冨に何か云われるのが面倒だったから寝たふりをした。
徳冨 「帰ったよ、A。遅くなった理由はね、地下鉄に乗って買い物に行こうとしたら丁度面白いくらいに混んでいたからさ。......おや、寝てるのかい?寝てる姿もやっぱりかわいいねえ。流石僕のお嫁さんだ。」
うるさいし、君のお嫁さんになったつもりはないのだけど。
A 『ん、んう?』
徳冨 「あ、起こしちゃった?ここは手刀を入れてまた寝てもらって君の寝顔を拝みたいところだけど、ご飯がそろそろ出来上がるから何か話をしようか。15分位。何を聞きたい?僕のことは君に一番知っててほしいから答えれることは何でも教えよう。」
本来なら聞かなくてもいいと思うけど、聞いてたら何か脱出の方法とか、見えてくるかな?不本意だけど一番聞きたい話は、鳥の事かな。
A 『......ホトトギス。トキについて聞かせて。』
徳冨はうれしそうな心音を奏で始めた。よほど好きなんだな、ホトトギスの事。
徳冨 「トキについては話し終わったよ。あ、そういえばこの前トキに似てる鳥を見つけたんだ。面白いくらいトキに似ててね、思わず衝動買いをしちゃったんだ。」
徳冨、ペットは買いに行く派なのか。てっきり森の中で見つけてきたのかと。流石にないか。
徳冨 「その鳥、この前家に来てね、ぜひAに見せたいんだ。ほら、立って立って。」
いや、立ってって云われましてもさ、立てるらしいけど。
A 『見てって云われてもボクは見えないのをお忘れなく。隣の部屋くらいで鳴いてる鳥でしょう?聞くくらいなら毎日ここで聞いてるよ。』
あの鳥、年中無休かってくらい鳴くからちょっとうるさいと思ってる。
まあ、仕方ないから立つけどさ。
徳冨 「嫌味を言う割に立ってるね。まあ、君がたたないって云うのならば僕が無理やりにでも立たせるつもりだから残念って処だけど。折角君に触れられると思ったのに。」
そのまま徳冨に支えてもらいながらトキの部屋に行ったけど、鳴き声がうるさくて気絶しそうだった。そしたら徳冨が横抱きをしてきて、全力で降りようとしたけど男の人の力には敵わなかった。
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「 」 - お判りいただけてうれしいです。そうなんです、ところどころに歌詞が入っていたり、歌詞に似た言葉が入っていたり...。暇があったなら探してみるのもいいかもしれません。 (2019年12月11日 15時) (レス) id: 43b82fbd6e (このIDを非表示/違反報告)
しり - 誰かの心臓になれたなら、ですよね!歌詞が入ってます! (2019年12月11日 1時) (レス) id: b21ae34836 (このIDを非表示/違反報告)
「 」 - まゆさん» コメントをいただき、ありがとうございます。時間があまり無いので、更新が遅いですが、出来る限り頑張っていきます。 (2019年10月7日 0時) (レス) id: d2a4aee116 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年9月27日 13時) (レス) id: b085d94187 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年8月14日 12時