検索窓
今日:14 hit、昨日:2 hit、合計:67,270 hit

37 ページ39

太宰Side

私はポートマフィアビルの最上階にある首領執務室にいた。部屋には織田作、ジイド、首領、中也、紅葉姐さん、芥川君、遊撃隊、黒蜥蜴のAが信用するメンバーが集まっていた。

先刻探偵社とポートマフィアの会談が終わった。私はそのままいつものように怒鳴る国木田君から逃げ、マフィア本社に来ているのだ。何故か首領より早く着いたけどね。あーあ。この後はどうせ中也と一緒にQの奪還作戦に行かないといけないし。はあ。

 鴎外 「で、太宰君が会談後わざわざ此処に来たということは何か用事があるのだね?」

 太宰 「ええ。Aのことについて少々、気づいたことがありましてね。」

「A」という単語を聞くと、その場にいる全員が緊張からか、唾を飲む音が聞こえた。
そんな中、私は外套から2つの機械を取り出した。

 中也 「通信機か?」

 紅葉 「と、GPSじゃな。それがどうしたのじゃ?太宰。」

マフィアにとってなじみの深い通信機。GPSはあんまり使わないかな。

 太宰 「この通信機とGPSは、Aが愛用している黒猫のぬいぐるみに内蔵されています。」

 織田 「黒猫のぬいぐるみはAが寝るとき必ず抱いていたそうです。」

 ジイド「そしてロカに連れ去られる時もAは黒猫を抱いていた。」

 芥川 「ゴホッゴホッ。つまりAが今も其れを所持しているのならば居場所がわかるということですか?」

先ほどから首領はしゃべらない。目を瞑って、じっとしているだけだ。寝てる?

 太宰 「芥川君の云う通りだ。だけど。」

 広津 「何か問題が?」

広津さんは長年の勘と云うものだろうか。察しがいい。

 太宰 「ええ。問題があります。」

首領がようやく口を開いた。

 鴎外 「その問題と云うのはA君が我々に通信をしないと通信機とGPSが使えないという話かね?」

私は笑顔で答えた。

 太宰 「ええ、首領の云う通りです。」

38→←36



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
72人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

「 」 - お判りいただけてうれしいです。そうなんです、ところどころに歌詞が入っていたり、歌詞に似た言葉が入っていたり...。暇があったなら探してみるのもいいかもしれません。 (2019年12月11日 15時) (レス) id: 43b82fbd6e (このIDを非表示/違反報告)
しり - 誰かの心臓になれたなら、ですよね!歌詞が入ってます! (2019年12月11日 1時) (レス) id: b21ae34836 (このIDを非表示/違反報告)
「 」 - まゆさん» コメントをいただき、ありがとうございます。時間があまり無いので、更新が遅いですが、出来る限り頑張っていきます。 (2019年10月7日 0時) (レス) id: d2a4aee116 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年9月27日 13時) (レス) id: b085d94187 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2019年8月14日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。