31 ページ33
中也 「だったら太宰の妹じゃなくてAの名字を偽装したほうがいいんじゃねえの?組合の奴らもAだと気付いたとして、次に会うときに名字が違ったら多少時間稼ぎはできるだろ。」
そうだ、今は組合戦の最中だった。
太宰 「いいよ。中也の云うことには反対したいけど、Aの安全性が向上するのなら。」
鴎外 「それじゃあA君は森Aということで。私の娘って事でいいんじゃないかな。」
太宰 「誰が首領の娘になってもいいと?」
鴎外 「太宰君は今まで通り過ごしてもらって構わないよ。A君だけ私とエリスちゃんと一緒に暮らすから。これ、首領命令ね。」
いくら首領だからと云って、職権乱用かい。
太宰 「Aの血のつながった兄としてそれは許しません。」
中也 「なら俺の妹として中原Aでもいいんだぜ?」
芥川 「そこはやはり、芥川Aでよろしいかと。」
ジイド「いや、アンドレ・Aでいいだろう。」
織田 「ジイドはイントネーションがおかしいから織田Aでいいだろう。」
樋口 「先輩!やはりここは樋口Aでどうでしょう!」
芥川 「黙れ樋口。」
樋口 「......はい。」
芥川君には女性に辛辣にするということは教えていない筈なのだけど。
Aの名字決めは勿論私も交えて騒がしくなる。
紅葉 「静まらんか、お主等は。」
姐さんの一言で、部屋が静寂に包まれる。
紅葉 「お主等はいつまでたってもAの名字が決まらん。Aがこの議論をしている間にどれだけ淋しい思いをしていると思うのじゃ。きまらぬのなら、Aは私の娘として尾崎Aで良い。鴎外殿、太宰、よろしいかの?」
姐さんが有無を言わさぬ口調で部屋の隅でうなだれている首領と話し合いに参加していた私に同意を求める。
太宰 「姐さんの娘ならばAも喜ぶでしょう。」
鴎外 「......あ、うん。そ、そうだね。じゃあA君は尾崎Aとして探偵社に協力しよう。主要戦力は組合戦を疎かにしないように。あと太宰君を襲うような真似はしてはいけないよ。これでもA君の兄だからね。では、一旦解散。次は本社で話そうか。」
「「「「チッ。」」」」
すごい数の舌打ちが聞こえた気がするけど気のせいだと信じたい。私もAと一緒に死ぬという夢があるのでね。
それと此処、私の家なのだけど?
72人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
「 」 - お判りいただけてうれしいです。そうなんです、ところどころに歌詞が入っていたり、歌詞に似た言葉が入っていたり...。暇があったなら探してみるのもいいかもしれません。 (2019年12月11日 15時) (レス) id: 43b82fbd6e (このIDを非表示/違反報告)
しり - 誰かの心臓になれたなら、ですよね!歌詞が入ってます! (2019年12月11日 1時) (レス) id: b21ae34836 (このIDを非表示/違反報告)
「 」 - まゆさん» コメントをいただき、ありがとうございます。時間があまり無いので、更新が遅いですが、出来る限り頑張っていきます。 (2019年10月7日 0時) (レス) id: d2a4aee116 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年9月27日 13時) (レス) id: b085d94187 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2019年8月14日 12時