28 ページ30
明けましておめでとう御座います。本年もよろしくお願い致します。
ーーー
太宰 「それくらい、ですかね。」
一通り話し終えると周りからため息が聞こえた。
中也 「気付けよ。それ十中八九徳冨だ。」
鴎外 「A君の危機の発端は私かい?」
芥川 「徳冨蘆花。僕が八つ裂きにしてやろう。」
太宰 「芥川君、徳富蘆花を八つ裂きにするのは私だよ?」
芥川 「……。すみません。」
分かってくれてよろしい。
紅葉 「なんじゃ。本来の目的は太宰ではないのか。」
「「「「え!?」」」」
姐さんの爆弾発言に騒然とする。
広津 「失礼乍ら私が申させて頂きますと、太宰殿の命を狙うなら太宰殿お一人の方が宜しいかと。」
広津さんが姐さんの意見を継ぎ、又姐さんが説明した。
紅葉 「じゃが徳冨はAを拐い、太宰が増援を呼べる此の状態にした。ならば太宰に興味はなく、Aにしか興味はないと云いたいのじゃろう。」
急に電話が鳴った。私の携帯でも、誰の携帯でもない。子機電話だ。
[あー。聞こえてる?僕の名前は徳冨蘆花。面白いくらいに覚えておいて貰えると助かる。
で、本題なんだけど、君達ポートマフィアの姫君は僕が拐った。いやあ、君達は無用心だねえ。僕ふっつうに家入れたよ。……。嗚呼、でももう君達には興味はない。薄々感づいている人もいるだろうけど、僕は太宰治に全くと言っていいほど興味はない。僕はただ、Aと一緒にこの先一生を過ごしたいだけなんだ。でも、Aは凄いツンデレでね、僕と一緒にいたいはずなのに毎回逃げようとするんだ。そこがとても面白いくらいに可愛いんだ。
で、今回電話をした理由は2つ。1つは、我々ホトトギスに夜の支配権を譲ること。そしてもう1つ。こっちの方が重要だね。僕とAに手を出さない、関わらないこと。あ、僕はAと一緒に暮らすためならばAが逃げようとしても殺して一生僕と一緒に暮らすんだっ。
君達が手を下す前に僕がAを殺しちゃってるかも。アハッ。君たちの絶望した顔が面白いくらいに目の前に浮かんでくるよ。アハハハハハッッ!!
最後に。太宰治、君に伝言だ。Aがこう云ってたよ。「お兄ちゃんなんて大っ嫌い。だからもう、助けに来ないで。」だってさ。可哀想な僕のお兄さんっ。アハハ、じゃあね。」
電話は切れた。録音の様で、私たちは静かに話を聞いている他方法がなかった。
72人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
「 」 - お判りいただけてうれしいです。そうなんです、ところどころに歌詞が入っていたり、歌詞に似た言葉が入っていたり...。暇があったなら探してみるのもいいかもしれません。 (2019年12月11日 15時) (レス) id: 43b82fbd6e (このIDを非表示/違反報告)
しり - 誰かの心臓になれたなら、ですよね!歌詞が入ってます! (2019年12月11日 1時) (レス) id: b21ae34836 (このIDを非表示/違反報告)
「 」 - まゆさん» コメントをいただき、ありがとうございます。時間があまり無いので、更新が遅いですが、出来る限り頑張っていきます。 (2019年10月7日 0時) (レス) id: d2a4aee116 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年9月27日 13時) (レス) id: b085d94187 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2019年8月14日 12時