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探偵社 敦Side
太宰さんが僕の前から消えて早一ヶ月。
国木田「太宰は今日も来ないのか!?俺の予定をどれだけ狂わせたら気が済むのだ!」
国木田さんは怒っている。
そもそも。何故太宰さんはいなくなったのか。そして太宰さんは今、何処に居るのだろうか。社長もさすがに気になったようで、乱歩さんに依頼をしたらしい。
乱歩 「太宰の居場所、僕わかんない、、、。過去とかなにも、太宰はわかってないんでしょ?そんなに手掛かりないの初めてだし、無理だよ、いくら社長の頼みでもさ。」
と言った具合らしい。はじめは冗談かと思ったが、本当に落ち込んでいるから本当なのかな、と思う。
太宰 「グッドモーニン!」
今頃太宰さんは冷たい体で川をさまよっているのだろうか。って、
敦 「太宰さん!?なぜ此処に!」
太宰 「え?何って、敦君。此処、私の職場でもあるのだよ?久しぶりだねえ。」
太宰さんはおおよそ一か月前と変わらない調子で話しかけてきた。
すると、
国木田「だぁざぁいーーーー!お前は今までどこをほっつき歩いていたんだ!」
国木田さんが太宰さんの首を絞めながら揺らしているため、がくんがくんと太宰さんの首が揺れていた。
太宰 「やァ、国木田君はいつにもまして元気だね。」
ニコニコ笑顔で話す太宰さんはさすがだ。
乱歩 「ところで太宰、本当は何処に行っていたんだ?」
乱歩さんがむすっとした顔でこちらに近づいてきた。
太宰 「乱歩さん、お久しぶりです。一か月間ほど、横浜市内にある友人の墓参りや、青森にも行ってきました。」
嗚呼、太宰さんの出身は青森だっけ。
乱歩 「ふーん。あ、そうだ。社長が心配してたから挨拶に行ったほうがいいと思うよ。後、僕の仕事を増やさないように半日くらいで帰ってきてよ。」
ぶっきらぼうな言い方だが、乱歩さんなりに太宰さんを心配しているようだ。
谷崎 「太宰さん?本当だ。ナオミ、太宰さんが帰ってきてるよ。」
ナオミ 「本当ですわね、兄様。・・・太宰さん、お久しぶりですわ。」
谷崎兄妹も太宰さんを見に来たりしていた。
太宰 「やァ、谷崎君、ナオミちゃん。元気だったかい?」
太宰さんは事務員の人たちにも挨拶回りを始めていた。
国木田「敦、惚けてないで仕事に戻れ。太宰が来ると予定を乱されてかなわん。」
苦虫をかみつぶしたような顔の国木田さんに注意されたため、社長室に消える太宰さんを見ながら僕は仕事に戻った。
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「 」 - お判りいただけてうれしいです。そうなんです、ところどころに歌詞が入っていたり、歌詞に似た言葉が入っていたり...。暇があったなら探してみるのもいいかもしれません。 (2019年12月11日 15時) (レス) id: 43b82fbd6e (このIDを非表示/違反報告)
しり - 誰かの心臓になれたなら、ですよね!歌詞が入ってます! (2019年12月11日 1時) (レス) id: b21ae34836 (このIDを非表示/違反報告)
「 」 - まゆさん» コメントをいただき、ありがとうございます。時間があまり無いので、更新が遅いですが、出来る限り頑張っていきます。 (2019年10月7日 0時) (レス) id: d2a4aee116 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年9月27日 13時) (レス) id: b085d94187 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年8月14日 12時