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6日目 ページ7

うーん。これからどうしよっかあ。せやな!そうしよう!みんなの期待に応えて僕は兄貴を見捨てて旅に出る!




in.どっか

 A 『ねえー!お話ししよう!藤の花を、どけてください!』

ふっ。この僕が鬼から人間になった最強の人物だとでも言いたいのか、諸君は。ざんねんだなあ。僕は人を食べない、血も飲まないってことは断食してできるようになったけどさ、日の光の克服と、藤の花はダメなんだよ。藤の花、スッゴイきれいなのに。

 隠 「お前!誰だよ。藤の花くぐってこればいいだろ!」

あ、今日はずれじゃん。残念。まあ異次元空間使いたいんだけどさ、藤の花で囲まれてる場所は無理なのよ。此処、藤の花まみれなのよ。ウザいのよ。

だから偶に遊びに来る此処に友人作っておいて中入れてもらい―の、ピーチクパーチクお喋りしてんだけどさ、今日はいないんだよ、友人G君は。

 A 『少年、僕のために僕の友人G君を呼んできたまえ!』

 隠 「友人じーって誰だよ。ああ、もういいよ!上司呼んできてやらあ!」


これで友人G君だったら僕、彼の手を取って涙しないといけないかな。



 隠 「そいつ藤の花をくぐってこようとしないんですよ!なんか人間じゃない気がするし。」

 隠 「藤の花を通ってこないってことはさ、そいつもう鬼じゃねえの?だから 俺に頼ろうってのか⁉」

あ、この声って、まさかの?嘘だろ。
後ろから肩をトントン叩かれる。僕はその手を取りながら膝をつき、半回転する。そして泣きまねをする。

 A 『友人G君。よくぞここまで来てくれた!君にも感謝をするぞ!』

友人G君だ!

 隠 「友人じーってその人なんですか?」

 隠 「おい、なんかいいったら判るんだよA。俺は友人G君じゃない!後藤だ!ご・と・う!」

 A 『G君!』

皆さんお分かりかな?僕の友人G君は隠の後藤少年なのだ!

 A 『まあまあ、後藤少年。案内してくれたまえ。』

 後藤 「少年て呼び方やめろ!……お前、帰っていいぞ。後は俺がやる。」

 隠 「いいんですか上司!じゃあ。」

逃げ足速い隠くんだなあ。

 後藤 「おい、とっとと目瞑れ。」

 A 『ういっす。じゃあ頼むぜ!後藤少年!』

目を瞑り、後藤少年の背中に被さる。
どうやら藤の花が少ない道を知っていようだからな!

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作成日時:2020年2月18日 18時

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